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2020.11.6(金) 歌と空

リリースしたばかりの新曲。聴きながら読んでみてください。

今年は友人知人の入院・怪我の知らせをたくさん聞いた。もちろん、自分も含めて年齢的に身体を壊しやすい世代に差し掛かっている人が多いとはいえ、こんなに体調を崩す人が多いのは、コロナの見えない影響も大きかったんだと思う。

コロナは人と人との距離を遠ざけてしまう悪しき力を持っているが、当然病と戦う人への影響も小さくはない。見舞いはもとより花の差し入れもNGという病院もあって、SNSでメッセージを送るくらいしかできないのはとても歯がゆい。

ずっと同じ病室で病と闘い続ける孤独を想像したら、今の自分の生活は十分平和に満たされていると思えた。いろいろな不便や不安はあったとしても、大したことない。日々の億劫な家事や身体のメンテナンスを続けるモチベーションを奮い立たせて、とにかく健康に暮らそうと思った。

11月はどんな曲をリリースしようと考えていたら、数年前に作った「歌と空」という曲のメロディを思い出した(今回3曲目に弾き語りデモを収録)。歌詞が今ひとつ弱いと感じていて、世に出なかった曲。あの曲を、闘病する人へのエールに変えようと思った。そうしてできたのがこの曲。

Isolation
作詞・作曲:高野寛

誰もいない部屋は ベッドに白い壁
痛みは悪友みたい 今もここにいる

同じ窓に映る景色 
照らしたのは君の光

同じ夢を観てた 傍に犬がいた
暦に取り残されて 今もここにいる

時は過ぎた 目眩のように
はやる心 持て余して

火星よりも 遠い未来
たぐり寄せて 君の元へ
永い夜に 君は光

Isolation / The river       2020.11.6 release on bandcamp
1.Isolation 04:26
2.The river 03:37
3.歌と空(Isolation demo 2016.) 03:12
4.#105 (for animoog 2013.) 02:45
5.#105 (ambient trap mix 2020.) 03:57

*アルバム購入特典:歌詞・対訳・写真・セルフライナーノート・エッセイを含む12P デジタルブックレット

ずっと部屋にいたので、夕方カメラを持って散歩に出た。うろこ雲・波のような雲が美しかった。

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空が見えるところに行ってみたら、ちょうど富士山に夕日が沈むところだった。ほんの一瞬の出来事。

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今月もbandcamp fridayというイベントに合わせて、月初め金曜日のリリース。bandcamp fridayのことは、このポストの後半に詳しく。

*「Bandcamp friday」はコロナ禍のアーティスト支援策として2020年4月から始まったキャンペーンで、毎月第一金曜日の日本時間16時からの24時間、全ての売上が手数料なしに100%アーティストに還元されます。今回リリースの新曲に限らず、高野寛bandcampにUPされている全ての楽曲に適用されます。この機会に是非チェックしてみてください。

今年作った曲がたくさんUPされています。他の曲も是非。↓


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この「サポート」は、いわゆる「投げ銭」です。 高野寛のnoteや音楽を気に入ってくれた方、よろしければ。 沢山のサポート、いつもありがとうございます。