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2020.3.24.(火) 響き合う歌が届いたら

ついにやってきた「新生音楽」(シンライブ)当日。

配信会場のecho & cloudスタジオに到着すると、思ったより沢山のスタッフが動いていた。カメラは6台。機材やケーブルも所狭しと置かれている。

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昼間のecho & cloudスタジオは自然光が美しく、郊外の別荘にいるみたいな気持ちになる。

僕と原田さんは、スタジオ録音のときと同じようにヘッドフォンで演奏を聴く。スタジオ内に響くのはピアノとアコギと生歌だけ。静かに熱い。

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物販のTシャツとトートバッグはスタッフの高橋くんがその場でシルクスクリーンでプリント!サイン入りはライブ当日だけ販売された限定バージョン。

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*物販は来週火曜まで販売中!


18:30を少し過ぎて開場。この日のために作ったBGMをカセットデッキから再生する緊張の一瞬。曲を聴きながら開演を待つライブ感、手作り感がいい。スタッフはみんな、それぞれの持ち場でテキパキと仕事をこなしてゆく。

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ライブは始まってしまえば、あっという間だった。
なにしろ初めての経験、演奏中は、少しふわふわしてた。
慣れない環境の中、いつになく必死だった。
僕も原田さんもスタッフも、みんな。

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リアルタイムで観られなかった方は、是非ともアーカイブを。
できるだけ音のいいヘッドフォンやスピーカーで観ると、より現場の雰囲気が伝わると思います。スマホ本体のスピーカーより、付属のものでもいいのでイヤフォンがおすすめです。

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実はシンライブの最中ずっと、僕も原田さんも今まで経験したことのない独特な緊張感が消えなかった。

ミュージシャンはいつも、観客の拍手や表情・歓声と呼応しながらその日だけの演奏を伝えていく。シンライブに限らず無観客ライブはカメラだけが相手なので、いつもの「観客と一緒に会場を盛り上げてゆく」という感情のカーブが描けない。さりとてテレビの収録のようにモニターで自分の映りを確認するすべもないという状況は、かなり特殊だった。

特にシンライブはレコーディングさながらの音質なので、演奏の粗さも手にとるようにわかる。かなりハードルの高い挑戦だったが、大きな達成感はあった。

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深夜に家に戻り、ちょっとだけ音と映像を確認しようと思ったら、一気に引き込まれた。なんだこれは。新しいじゃないか!

アンコールの「hibiki」の選曲は原田さんからのリクエスト。最後に中村佳穂ちゃんの「そのいのち」のフレーズを入れようというアイデアも原田さん発。

シンライブ、いいライブだった。
凸凹も含めてリアルなドキュメンタリーだった。

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最後に、観てくださったみなさん、投げ銭やグッズで参加してくださった皆さん、そしてnote経由で実に大勢の方々からのサポートもいただきました。(アーカイブが残っている1週間は、引き続きサポートを受け付けています)

重いニュースだけが澱のように淀んでゆくこの時期に、こんな形でライブが実現できた幸運と、みんなが同じ幸せを共有できる音楽の力。続けてきてよかったと、改めて思いました。みなさん、本当にありがとう。

近いうち、シンライブ vol.2 の詳細が発表されるはずです。いまのところ、次回は僕の出演予定はありませんが、アドバイザーとして素晴らしいスタッフと一緒にシンライブを作っていきたいと思います。引き続き、注目していてください。

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*プロデューサー・石原さんと。

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hibki(手書き)


この「サポート」は、いわゆる「投げ銭」です。 高野寛のnoteや音楽を気に入ってくれた方、よろしければ。 沢山のサポート、いつもありがとうございます。