石原淳平

手作り映像作家集団GRAPHERS’ GROUP主宰。代表作「時と間」(君島大空×斎藤…

石原淳平

手作り映像作家集団GRAPHERS’ GROUP主宰。代表作「時と間」(君島大空×斎藤アリーナ)「新生音楽(シンライブ)」「ムジカ・ピッコリーノ」「スコラ坂本龍一音楽の学校」 YouTube:https://www.youtube.com/c/GRAPHERS'GROUP

最近の記事

坂本さんありがとうございました。

scholaをつくっているとき、 僕の編集に坂本さんがすごく怒ったことがある。僕の編集は差別的だというのだ。日本各地の民族音楽ピックアップし順番に流すような内容。なぜ沖縄が最後なのかと。 僕は坂本さんの話の撮れ方の分量なども含めて総合的に判断したつもりだった。だが、坂本さんは烈火の如く叱ってきた。僕も反論した。そんなつもりはないと。しかし、その時一晩経ち、そんなつもりはないの中にどこか沖縄を辺境とみなしている自分に気が付かされた。知らず知らずの差別心というのは、こういうところ

    • 映像ディレクターが新米舞台演出家として取り組んでわかってきたことのメモ

      映像ディレクターが新米舞台演出家として今回取り組んでいる うじゃうじゃモンスターズですが、公演まで2週間を切りまして、 いろんな思いが駆け巡っています。 うじゃうじゃモンスターズのインフォメーションはこちら。 以下気がついたことを書いていきます。 1)今回、舞台演出で面白いなと思うのは今回かなりの部分を人力でやってること。一部照明演出はキャストがやるし、効果音も人力だし、3D空間における演奏も人力。 そうすると起こるのがバグ。 バグはほとんどの場合失敗だけど、時に価値観

      • Sound cloudはじめました

        お恥ずかしながらサウンドクラウドはじめました。ぜひ、覗いてってください! ブライアンイーノのカバーです。

        • 発表! 新生音楽vol.3 "交感・not alone"

          いつもギリギリで発表すんません、新生音楽(シンライブ)プロデューサー/ディレクター石原です。 日曜日に、新生音楽vol.3 "交感・not alone"開催発表です!!!!!! シンライブここまでの流れを駆け足で紹介! 高野さんと原田さんがレコーディングスタジオからダイレクトな音像をライブで発信した第1回! その頃のnote記事 そして、総勢17組ものアーティストが自宅で撮影した映像をリレー形式でつないだ第2回 MUSIC AT HOME! そのころの記事 ★★

        坂本さんありがとうございました。

          静かな生配信「新生音楽 MUSIC AT HOME」

          日曜日に開催した、「新生音楽 MUSIC AT HOME」。 無事に配信できてよかった。 ↓配信はアーカイブご覧になれますので是非↓ 配信当日は、正直、事故のないようにということが一番で、 とても緊張していたので、楽しむというところまでは行けませんでした。 それで昨日、24時間遅れて、同じ時間にアーカイブを再生しました。 高野さんと緒川さんの知的でチャーミングなトークはまるでラジオのようでした。そして、そのあと流れるアーティストのみなさんの自宅からの演奏動画は、ホーム

          静かな生配信「新生音楽 MUSIC AT HOME」

          新生音楽 MUSIC AT HOME 開催!!!!!!!!!!!

          イベントのステイトメントはこちら 『MUSIC AT HOME』このメッセージに賛同したミュージシャンたちが各々の空間から演奏をお届けするライブストリーミング プロジェクトです。緊急事態宣言が出され、人と会うこと自体がいけないことと言われる今、われわれはどのようにして音楽を届けるべきかを考えました。それぞれの部屋で奏でられる音楽をライブストリーミングという場に集約し同じ時間にみんなで鑑賞することで、離れていても同じ空の下に生きているそう実感し合いたいという思いが込められてい

          新生音楽 MUSIC AT HOME 開催!!!!!!!!!!!

          新生音楽(シンライブ)課金やグッズ購入での参加方法

          【インフォメーション】 出演:高野寛×原田郁子(クラムボン) 日時:3月24日(火)18:30オープン 19:00スタート 視聴方法:YouTube生配信  ※無料で視聴できます ※アーカイブを1週間公開します  URL: https://www.youtube.com/watch?v=peGPNQgkgl8 他の配信とどう違うのか、どこを目指しているのか、など過去の僕のポストご一読いただけると幸いです。 さて、第一回にご出演いただく原田郁子さんが、このようにつぶやいて

          新生音楽(シンライブ)課金やグッズ購入での参加方法

          新生音楽(シンライブ)が新たなライブエンターテイメントになるために僕らが考えていること。

          インフォメーション出演:高野寛×原田郁子(クラムボン) 日時:3月24日(火)18:30オープン 19:00スタート 視聴方法:YOUTUBEチャンネルGRAPHERS’ GROUP内にて(無料で視聴できます) 1:メディアマンとして、音楽家とセッションする。僕は、普段Eテレの実験的な音楽教育番組を演出しています。 「スコラ坂本龍一音楽の学校」にはじまり、今は「ムジカ・ピッコリーノ」を。 気づけば、かれこれ10年ほどになります。 メディアに記録する映像と音楽の関係に

          新生音楽(シンライブ)が新たなライブエンターテイメントになるために僕らが考えていること。

          ◉新生音楽(シンライブ)フルパワーで準備中!

          『新生音楽』というのは、「新・生音楽」という新しいライブコンテンツの提案であり、「新生・音楽」という生まれた瞬間の音楽を届けようという意思の現れでもあります。 高野寛さんに名付けていただきました! 「新生音楽vol.1高野寛×原田郁子(クラムボン)」【日時】3月24日(火)18:30OPEN 19:00START 【視聴方法】YOUTUBEチャンネル「GRAPHERS’GROUP」内にて生中継 ◉無料で見ていただくことが可能です!(物販や投げ銭は行わせていただきます!

          ◉新生音楽(シンライブ)フルパワーで準備中!

          僕らが目指してきた撮影録音の繊細さをライブコンテンツにできるんじゃないか?      『新生音楽(シンライブ)』スタートのお知らせ

          2月末日。僕は、今回のコロナの騒ぎで起こっていることに胸を痛めていました。それは音楽が好きな多くの人と同じように。でも、こんなときだからこそ発明できることもあるんじゃないかとも思いながらある企画ひらめき、そしてそれをついに発表します。 僕は、この1年GRAPHERS' GROUPというYOUTUBEチャンネルで大好きな音楽家の皆さんを被写体にして、数多くの作品を発表してきました。見切り発車的にスタートしたこのコンテンツも、なんだか、独特のトーンらしきものが出てきた頃かしらと

          僕らが目指してきた撮影録音の繊細さをライブコンテンツにできるんじゃないか?      『新生音楽(シンライブ)』スタートのお知らせ

          ベートーベンとカミオカンデの宇宙

          ベートーベン交響曲第9番。その映像化に向き合ったわけですけどイメージの核にあったのはスーパーカミオカンデでした。これは宇宙を見えるようにする装置とも言えると思います。宇宙の可視化に挑んだカミオカンデに対して、第九は宇宙を聴くことに挑んだ作品と解釈しました。 ベートーベンの頃、音楽家は現代の科学者のような役割も担っていたように思います。宇宙とは何なのか、途方もない全体を解釈したいと思い、最小の欠片を論理的に、ときに、飛躍を交えながら組み立てて、壮大な作品に仕上げる。なぜそうな

          ベートーベンとカミオカンデの宇宙

          テレビでもない!映画でもない!MVでもない!初対面のミュージシャンが音楽で会話する奇跡の20分ドキュメンタリー

          FIRST SESSIONSという企画は、タイトルの通り、初対面のミュージシャンが、リハーサルなしで、出会ってすぐにセッションすることで、二人の音楽家が息を合わせる色気を狙ったドキュメンタリーシリーズです。ライブのリハーサルでの音楽家の演奏や、レコーディング前の歌手の鼻歌など、本番前のリラックスした演奏、または、本番前ならではの緊張感のある演奏に興味があります。しかし、そうした演奏は、どうしても、メディアに記録することが難しい。多くの場合、音楽家が生み出す音源は作り込まれたも

          テレビでもない!映画でもない!MVでもない!初対面のミュージシャンが音楽で会話する奇跡の20分ドキュメンタリー

          Eテレ音楽番組ディレクターとDJによる新時代AI音楽教育論

          AIってなんか漠然と怖い。ロボっぽい。まあ、あんまし自分とは関係なかろう。そう思ってた。少なくとも先週まで。真剣に考えたこともなかったというのが正直なところかな。しかし、僕は気づいてしまった。iPhoneにかなり身近なAIがしかも何人も入ってることに。 僕たちのiPhoneの中にはデフォルトで10人くらいの超うまいドラマーがいる。変な言い方だけど、個性豊かなAIドラマーがいるのだ。GarageBandというアプリ。そこに、「ドラマー」というインターフェースがあり、それを使え

          Eテレ音楽番組ディレクターとDJによる新時代AI音楽教育論

          「新たな時代の音楽番組を目指して」

          スコラ坂本龍一音楽の学校、ムジカ・ピッコリーノと僕は10年近く音楽教育番組に携わってきました。歌番組のような頻度ではないにせよ、それなりに演奏シーンを撮影してきました。そういう中で新しい形の音楽番組、歌番組というのができないかといつもぼんやり考えているのですが、今回はそのあたりに切り込んでみたいと思います。 まず、ミュージシャンの演奏が映像に残る機会は現状どんな形があるのでしょうか。大雑把にいうと次の4つ 1)公式ミュージックビデオ 2)ライブ演奏シーンを撮影したもの 3

          「新たな時代の音楽番組を目指して」

          ぼくはインタビューしながら泣きそうになったことが一度ある。ひまわりの約束と幕張の海岸。

          2年くらい前の秋。ぼくはとある番組の取材、街行く人にインタビューをしていました。「あなたにとって泣ける歌はなんですか?」。かなりプライベートな内容を聞き出すヘビーな取材。老若男女、いろんな方から、泣ける歌とその歌にまつわる思い出を語っていただき、その姿を撮影していました。撮影の最終日のこと。ぼくはカメラを持って幕張の海岸に出かけることにしました。泣ける歌という、ある意味下世話な、ある意味壮大なテーマを扱うにあたって、あまり人がいない場所の方が、深い話が聞けるかもしれないと思っ

          ぼくはインタビューしながら泣きそうになったことが一度ある。ひまわりの約束と幕張の海岸。

          子供とロックファンのためのオーケストラ入門

          前にも書きましたが、僕は、スコラ坂本龍一の音楽の学校という番組を担当する前まで、意識的にクラシックと呼ばれる西洋音楽のジャンルを聞いたことがありませんでした。仕事でやむなく取り組んだと言う感じだったので。ですから、クラシックがとっつきにくいと思う人たちが結構たくさんいる理由、その人たちの気持ちよくわかります。今日は、そんな僕がクラシックアレルギーをお持ちの方たちに向けて、クラシック結構おもろいよってことをお伝えしたいと思います。 まず、クラシックは退屈な音楽だ、そして、真面

          子供とロックファンのためのオーケストラ入門