スクリーンショット_2020-02-26_22

音楽ファンの皆さんに

2020年2月26日(水)
新型コロナウイルスの影響で、ライブの自粛が相次いでいます。

ご存知の通り、動画や無料音源の影響で90年代のようなCDセールスは望めない現在、多くの音楽家たちにとってライブは最も重要な活動の柱です。

楽しみにしていたライブが中止になって悲しんでいるファンの皆さんも多いと思います。長い時間をかけて準備してきたアーティストやスタッフも、同じ気持ちです。

とはいえこの2週間が、感染のピークを抑えられるかどうかの分岐点とのこと。コンサートの自粛も、致し方ありません。

おそらく20世紀以降最大の、世界的な感染症の流行を目の当たりにすると、世界を制したつもりだった人類の弱さを見せつけられる思いです。

ちょっと話が大きくなりすぎました(笑)

---

電通や資生堂などで、大規模なリモートワークが始まっています。

そう、同じように、
自宅やスマホからでも、僕らミュージシャンを応援する方法はあります。

・アーティストのオフィシャルYouTubeをチャンネル登録する。
 もちろん動画を再生する。


 ・Apple Music、Spotify、LINE MUSICなど配信サイトで曲を聴く
(Music FMはアーティストに還元されないので ❌)

 ・CDを買って応援する
(ミュージシャンに還元される収益は、配信よりはるかに大きいのです)

・オーディオに詳しい方なら、
 OTOTOYなどのハイレゾ配信サイトで音源を買うのも◎

・アーティストのオフィシャルサイトからグッズを購入する

 ・SNSをフォローする、「いいね」する
(そんなシンプルなことが、アーティストにとって力になります)


エンジニアのオノ・セイゲンさんはこんな提案をされていました。

*せっかくリハーサルまで仕上げたパフォーマンスをオノ セイゲン責任録音のDSDで残しませんか?2時間ほどでサッとスタジオライブレコーディングが残せます!

*2/27(木)追記:こんな記事も見つけました。

ネット配信を使っての「無観客ライブ」も、増えていくかもしれません。
ネットのライブ配信に課金(投げ銭)できるサービスのこともざっと調べてみました。YouTube Super ChatSHOW ROOMツイキャス・キートスなど。僕はまだ使ったことがないんですが、アーティストとファンにとっては力になるでしょう。個人的には、もっと落ち着いたインターフェイスで、コンサートホールで拍手を送るような気持ちで投げ銭できるサービスがあると嬉しいのですが。

noteのフォロワーが多ければ、ライブ配信動画のページをnoteにリンクしてnoteの「サポート」機能で投げ銭をもらうこともできるかもしれませんね。

*3月19日追記:
配信ライブが決まりました。
「新生音楽(シンライブ) vol.1 高野寛×原田郁子(クラムボン)」
3月24日(火)open 18:30 start 19:00〜
無料視聴可・投げ銭、グッズ販売あり 

画像2

ウイルスの影響は、山場の2週間を超えた後もしばらく残ると思われます。
僕ら音楽家も、この状況で自分たちにできることを模索しながら、音楽が先の見えない日々の暮らしに彩りを添えられるように、頑張って行きたいと思います。

画像1

「Coming Up」Digital Painted by H.Takano 2020.

---------

*20224.23.追記:

このポストを書いてから2年が過ぎました。今でも時折シェアしてくださる方がいらっしゃいます(ありがとうございます)。その後、エンターテイメントの世界は激変し、イベントやライブの規制の大半が撤廃された今でも、その影響は強く残ったままです。

僕自身も、以前のペースでツアーに出ることはまだできておらず、感染状況を中止しながら慎重にライブを開催する状況は大きく変わってはいません。

その代わり、この2年間で身についた配信ライブのスキルや、オリジナル音源を配信・販売するbandcampというサイトの運営で、従来とは違うやり方が確立できたのは収穫でした。bandcampでは現在、24アイテム200曲以上のここでしか聴けないオリジナル音源が配信されています。

基本的には全曲無料試聴でき、気に入ってくれた方に購入していただくというビジネスモデルが、初期インターネットのシェアの精神を受け継いでいる点も気に入っています。ぜひ、覗いてみて下さい↓

-------------------

---


この記事が参加している募集

私のイチオシ

この「サポート」は、いわゆる「投げ銭」です。 高野寛のnoteや音楽を気に入ってくれた方、よろしければ。 沢山のサポート、いつもありがとうございます。