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希望のゆくえ   寺地はるな

弟が放火犯の疑いのある女と姿を消した。
失踪をした弟を探す、兄
かつて付き合ってた、彼女
弟が務めていた会社の後輩
探偵らしき人

かつて通っていた、大阪の保育園跡地のアパートに
弟(希望)とその女が暮らしていることは分かった。
管理人は、保育園の園長の娘で、
訪ねてみると、もうそこには弟は引っ越した後で、
二人の姿はなかった。

この兄弟も、それぞれに会いに行った人たちも、それぞれに苦難の人生を歩んでおり、各章ごとにいろいろ考えさせられる。
兄が思っていた弟とは。。
何を思って今、どこで生きているのか?

会うことはできなかったが、弟を探しながら、兄は自分自身とも向き合って、深く家族というものを考えていたのであろう。

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