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【エッセイ】 バリ絵画〜2003年のバリ旅行にて

2020年の年末の大掃除をしていたら出てきたので上げておく。

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 2003年8月バリ旅行の際に購入。の写真。
 B4ほどのサイズ。
 ネットは普及し始めていたが、まだまだ国外のものをインターネットで通販するのはハードルが高い時代のことだ。

 そもそも私は、元々地元の美術館でやっていたバリ絵画展を見て、その濃密さに触れ、いつかバリに行って、自分でもそういう絵を一枚は欲しいと思っていたところがあった。

 2003年、観光地へのツアーではあるが、バリに行く旅行計画を立て、ガイドブックに載っていたギャラリーへ足を運んだ。
 そこに並んだ絵画が悪かったということではない。
 時代の流れだろう、緻密な描き込みによる濃密な神話世界はそこにはなく、極彩色の花々を描いた土産物の絵が並んでいた。

 私個人の希望としては裏切られたが、諦めきれず、そこで神話の一場面を描いた絵を一枚買って帰った。

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 その後も私は諦めきれずに、インターネットで時折そう言ったものを探したが、日本語以外のサイトでは太刀打ちができず、観光客向けのプルメリアの花の絵以外ではまともなものを探せないでいた。

 そんなある日、多分、2005〜7年ころのことだと思うが、一件のバリ絵画の専門のインターネット画商?を見つけた。

 その画商では、花の絵以外にも、古典?とされる古い時代のバリ絵画も扱っていた。
 これだ!というものは少なかった。
 神話世界を濃密に描いたものは見つからなかったが、書き込みと世界観が近いものは見つけた。

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 それがこれだ。細密。
 私の親は白黒のこの絵を貶すが私は好きだ。

 今でも壁に飾っている。

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