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【詩】 ものを買うやまい

ふと

目を上げ
商品の棚を見れば
欲しいものは
いくらもある

持てる金額の限り
一度しか使わないとわかっているものや
遊興のうさばらしに
湯水のように金を使う

そんな暮らしを
疎ましいと思えども
とめどなく流れいでたあの頃

要らぬものまでも
買いあさる
それが己だけかと思っていたが

どうやら他にもそういった人々がおり
それも
一種の病とよばわれていると知り

妙にふに落ちたあの時


食品を買いに出る手間を惜しみ
手を抜いた食事をする
己の病は癒えたのか
それとも
これも病か
全てに名をつけても意味はない

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