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ひとは たまさかに 闇に惹かれる それを 誰が咎められようか 人は 闇から出でて 闇に還る …
嵐が来る ぐるりと渦を巻いた 嵐が来る 吹きすさぶ風に 吹き曝されたままで いろという…
繰り返し 繰り返し いつも覚えているわけではなく いつも忘れているわけでもなく 繰り返し…
一宿一飯の 礼を述べて またそこを出る 行き着くあてがあればこれほどには 生涯を旅に終わ…
俺には分からない 多く人が正義とし 守るべき規範としていることが 永遠に「正しい」のか…
人の世に もし 本当に 罪が存在するのならば お前が犯したほどの それ以上のものはある…
愛していると その一言を 好きだ と たったそれだけを告げられずに 離れゆくその人を引き止められない君を 慰める言葉を俺は持たない 何故躊躇うのか それも分からない 本当は 手に入れたくなどないのではないかと そう思ってしまうほどに 告げられない言葉を抱え込んだ日々は長い 何故伝えようとはしないのか 君がそう主張するほどの、それほどの熱情であるならば
黙って 誰とも話したくない時があるだろう 誰にも 話せば楽になると なんの共感もなくとも …
つきが みたい やみとつきが そらにかがやいていると そのときだけは 何かを思い出せる…
砂に残す足跡 日本一になりたいと そのひとは言った なんでもいいのだ とにかく日本一にな…
最後に 最後にきたるものは 何か 死だ 使い古された謎かけ 繰り返し問われる 繰り返し…
めぐるめぐる 車輪のように 言葉と 人生が 回る 世界の片隅で 奇妙な愛を 君に囁こう…
痩せ衰えた その姿は 本来あるべき重さの 半分ほどしかない 血管そのものに 無理に栄養…
天涯孤独の 意味を そいつは知っている どうやって 生きていけばいいのか それを知らないだけだ 教わるにも遅すぎて 父親に母子で捨てられて 母親に顧みられず 祖母に育てられて 学校に馴染めなくて 街に飛び出して 群れることを覚えて その間に母親は男を見つけ 父親は妻を見つけ 祖母は墓に入って どこにも帰る場所がない 言われるがままに 金になる仕事をしたら非合法で 蜥蜴の尾が切られるように そいつだけが取り残された 職を探そうにも 家も