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【詩】 月と詩人


つきが

みたい

やみとつきが


そらにかがやいていると


そのときだけは

何かを思い出せるような気がするから


月は


その黄金に

孤独を隠していると


そう言ったのは


地球の反対側の盲目の詩人

そのひとは


わたしがそのひとを知った


その年に亡くなった


わたしはそのひとの作品を知ったが


その人が亡くなったことをその時知らなかった


よるやみに


ひかるつきの

どこからひかりが

あらわれているのか

わからない けれど

それはいきているひとだけに

ゆるされるひかり

いちばんたいせつなものは

だとそのひとはいった

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