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短編小説

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ごく短い断章のような短編小説、掌編を収納していきます。おそらく基本テイストはやや暗め。心に刻まれる傷痕のような何かの予定。
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#短編小説

【夢】 電車で怪異が起こる話

夢の話だ。 電車事故があったようだった。 電車が遅れたからだ。 が、実はそれは事件だった…

高梨 蓮
2年前
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【夢】 破られても話し続けるCDの話

夢の中の話だ。 夢の中で、両親は、実在の私の両親ではなく、見知らぬ男女だった。 男性は、…

高梨 蓮
2年前
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【夢】 神の話:イタダキサマ

夢を見た。 忘れる前に書き留めておこうと思う。 既に大半は忘れた。 神がいた。 神の姿は、…

高梨 蓮
2年前
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【掌編】 今日、女に振られた。

 今日、女に振られた。  嫁にもらうつもりだった。  男はすっかりその気になっていた、ほ…

高梨 蓮
3年前
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【掌編】 低い山の話

俺ははるか果ての光を見ていた。北極星を目指せば北が分かるとは誰かが言った台詞だ確かに北は…

高梨 蓮
3年前
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【掌編】 淫売のマリア

 マリアは煙草を吸っている。  俺は煙草が嫌いだ、昔吸っていたこともあるが気分が悪くなる…

高梨 蓮
3年前
8

【掌編】 少女と薄汚れた男の一晩の出来事

2004/08/22(日) 執筆 少女1 電話ひとつで お金が手にはいるなら何が悪いというの 買うのは大人 悪いのも大人 いけないと思うのなら買わなきゃいい お小遣いが欲しいだけ かなしい心を持って生まれてきたアタシ 生きてたってなんにもイイことなんかない こんな人生なんか終わってしまえばいい 大人が聞くの 人生には他に楽しいことがあるって アンパンよりクスリよりアレより何かましなことがあるの しわくちゃのババアが彼を買うわ自分の息子より年下の彼を 彼はババアと寝る

【掌編】 メメント・モリ 刹那の記憶

 その男は、よく仕事の予定を忘れて課長に大目玉を食らっている。  いくら怒鳴られても翌日…

高梨 蓮
3年前
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