小さな会社で、無理なく長く、個人向けWebサービスを運用する際に、気を付けたておきたいポイント。
最近、メインの業務があって、兼業でWebサービス運用を検討している会社も増えてきており、Webサービスの運用について相談を受けることがあります。Web制作会社が自社でWebサービスを運用して、受託以外の収益を模索するといったケースが増えています。
特に、兼業でサービスの運用をする場合、運用の仕方をよく考えないと、ろくに運用できずに、サービスクローズなんていうことにもなりかねません。
自慢できる話ではありませんが、今まで、いくつものWebサービスをクローズしてきたわたしが言うので間違いないです。
わたしは制作会社で、ユーザーが数万人程度の小規模な個人向けコミュニティーサービスを、開発して運用しているのですが、企業向けのサービスとは運用のポイントが少し異なると感じています。
個人向けサービスは、長く続けて運用していかないと、収益が上がらないので、無理なく長く運用できることがなによりも大切です。これが出来ないと、収益が上がらずに運用コストもかかり過ぎてしまい、クローズするはめになります。
このnoteでは、わたしのサービス運用の経験上、兼業で無理なく長く運用するなら、ここちょっと気を付けておいた方が良いぞ、覚えておいた方が良いぞ、と思うポイントをまとめました。
制作・開発は出来れば外部ではなく社内で対応。
制作会社であることを前提とすると、制作・開発はなるべく社内で行った方が良いでしょう。
外部の制作会社に依頼すると、コストが高くつくこともさることながら、運用を考えると万が一のバグ対応などフットワークよく運用できるのは、社内開発です。
Webサービスは運用していくうえで、UIの改善や紹介サイトのリニューアルなど、試行錯誤が必要になってきますので、専属とはいかないにしても、自社内で対応できる体制があると、運用がスムーズです。
外部に制作・開発を委託することで、メンテナンスなどにもコストがかかってしまい、結局相応の収益が出せずにクローズせざるを得なくなることもあります。依頼した制作会社の倒産や、リソース不足による対応拒否なども可能性としてはゼロではありません。
ですので、長く運用するつもりのサービスであれば、なんとな社内で開発できる体制を整えることをお勧めします。
外部に制作・開発を委託したとしても、社内できちんと引き継げるよう、あらかじめ準備しておく必要はあります。
サーバは自前で構築せず、お金がかかってもマネージドサーバなど利用し、サーバ会社に運用を任せる。
サーバ設定ができるエンジニアが社内にいると、VPSサービスを借りるなどして、自前でサーバを構築してしまいがちですが、サーバのセキュリティーによほど詳しくて、マメに運用できる人がいないと、サーバの運用は難しいです。
個人的な経験ですが、一昨年の夏くらいに、攻撃を受けたのか、原因不明にサーバがダウンするという事態が起きてしまい、自分たちで何ともできず、データだけをなんとか引き上げて、マネージドサーバへ移行した経験があります。
盆休み中に発生し、休み中でエンジニアとも連絡が付かず、取りあえず出社して独りで対応した時は、正直生きた心地がしませんでした。
サーバ運営会社に任せておけば、セキュリティーアップデートや24時間365日監視もしてもらえるので、落とされたりといったリスクや運用にかかる手間はかなり軽減します。
サーバ管理者の人件費を考慮しても、月数万円でサーバ管理して貰った方が、断然安上がりです。
システム会社や制作会社に開発とセットで構築してもらうということも出来ますが、運営の面を考えると、サーバはサーバ会社にお任せするのが無難です。
そして、ここからが重要です。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?