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歌舞伎の女の家庭事情

最近の趣味として新書を読むことにした。
毎日同じことの繰り返しじゃ人生つまらないし、人生120年計画なのは以前から変わってないからな。

ルポ 歌舞伎町の路上売春 ――それでも「立ちんぼ」を続ける彼女たち

という新書を読んだの。
新書ってどれ選べばいいのか分からないから、少しは俺も触れている歌舞伎町の話に興味を持ったわけ。
本の内容としては、ドキュメンタリー形式で女の子を追っていくような話なんだけど、歌舞伎町に集まる女の子って共通点があるんだよね。

結論から言ってしまうと、家庭環境が最も大きな要因だ。
その多くはホスト狂いになる。
家庭の暗黒から、真の愛を求めて、ホストに通う。
ホストは上っ面は良いから、話を聞いてくれるし褒めてくれるからそれが理想の家族なんだと感じてしまう。

新宿とか渋谷と違って、歌舞伎町の女の子は明らかに性質が違うと感じる。
つまるところ、遊び盛りな渋谷女子と比べると、歌舞伎町においては性行為がコミュニケーションの手段になる一面がある。
性行為イコール自分自身が受け入れられる。
これが昨今の、いや以前からの歌舞伎町の実態である上に、その需要の受け皿として機能してきた。

新書の中では、真実の愛を探す女の子の話があった。
愛着障害というワードが以前から好きなんだけど、人との距離感や接し方が分からない人がいるんだよね。
俺ももしかしたらそうなんだけど。

その大きな穴を埋めるためには、考えて行動をしなければならない。
逆算して行動していかなければならない。
継続的に歌舞伎町に居続けるということは、空気の悪い街に居続けると同じで、少しづつ身体が苛まれる。
だからこそ、本当は離れた方が良いのかもしれない。

ただ俺もそうだったように、その女の子たちの育ってきた環境とかいまの置かれた状況とかを聞いていくこと、人生の追体験が面白いと思う。
新書の中では、区役所など連携すれば生活保護や何らかのサービスにはありつけることが可能だそう。

俺も困っている人がいたら、少しは手を差し伸べてあげたい。
それが周り巡って、俺の生きる希望にもなる気がする。

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