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子どもの頃に経験したかったこと

過去の失敗を思い出すことはあるけれど、過去を引きずったり浸ることは少ないタイプだと思う。
ただ最近これはもっと早く、子どもの頃に経験したかったなと強く思ったことがあったので、それをまとめてみる。


猫と暮らす経験が大事なことを教えてくれた

去年から猫と暮らしている。
動物と暮らした経験はなく、なにもかも初めての状態。
猫の方も元野良で保護されて半年くらいで我が家に来たので、まだまだ人慣れしていない状態。
ごはんとトイレのお世話だけして見守ること約半年。ようやく警戒心が解けて触ることを許された。
そこから半年経ったらもう最初の頃を思い出せないくらいの甘えっぷり。
生活リズムも私に合わせてくれて、仲良く暮らしている。

初めて猫と暮らす経験は、いろいろな学びをくれた。
猫は、言葉が通じない。
猫は、ごはんもトイレもお世話が必要。
猫は、自分の思い通りに動いてくれない。
例え猫に苛立つことがあっても、自分の機嫌が悪いときも、猫に対してあたることはできない。
しかし不思議なことに、いたずらされたり思い通りにならなくても苛立つことはほぼ無かった。
常にイライラしている自分でもその矛先が猫には向かないし、猫を見ているとイライラが霧散していく。
どうしたって猫は負の感情と結びつかないようだ。

猫のかたわらで学び直し

以前から、恋人でも友人でも誰かと一緒に暮らすのは無理だと自覚している(失敗経験あり)。
もし急に誰かと同居しなければいけないとなったら、おそらく発狂するだろう。すぐに追い出すか、自分が出ていくか行動すると思う。
だけど猫と暮らし始めたことで、もしかしたらまだ誰かと過ごすことになってもなんとかなるかもしれない、、と1ミリくらい思えたのが驚きだった。

私には子どもの頃から、誰かの面倒を見る、お世話をする、という経験が少なかったように思う。
自分のことは自分でできるので、みんなもできて当たり前という考え方があったのかもしれない。
人を頼ることも苦手だから頼られたり甘えられたりしたときに、どうしていいのか分からないのもある。

人に対してだとあれこれ勘ぐって期待して幻滅してとややこしい気持ちが生まれるが、猫に対してはシンプルだ。
見返りを期待しないし、ただただ毎日健康に生きていてくれれば十分。
私も幸せだ。

対象が猫だからそう思えるのだが、これを人に対しても思えるようになったら最強じゃないか、とふと思った。
常にイライラ・カリカリしてしまうトゲトゲの性格が、まるくてふわふわで柔らかくなりそう。
大人になってからもこんなに発見があるんだから子どもの頃に経験していれば、ネイティブに人に対して寛容になれたのかもしれないなあ。
もしそうなっていたら性格も生活も人生も変わっていたかもしれない。
(これは自分に対しての期待かもしれない…)

今では猫がいない生活は考えられない。あのとき猫を譲り受ける決断をして本当に良かった。グッジョブ、過去の私。
人との関わりを避けるようになっていたのだが、この経験によってまた人と関わりたい欲求が生まれた。
猫の存在に救われたなあ。本当にありがとう。

何かをこじらせた人、回避性を持つ人、楽しいことがひとつもない人などには、動物と暮らすことをおすすめしたい。
何かが改善するかどうかは人によるけど、大切な存在が増えるので幸せが増える。
猫でも犬でもうさぎでも亀でもなんでも良い。
人より複雑で面倒な動物はいないから。
今は猫よりも長生きしたいし、不自由させないために稼ぎたい。
これは夢や目標ではなく、確定事項。

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