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【車中泊旅2024春5/15~】5/20 Day6:大分県:やまなみハイウェイ、湯布院観光と温泉、道の駅ゆふいんで自炊

四国の愛媛県から大分県に伸びる佐多岬半島の先っちょからフェリーに乗って大分県に入り、大分市内で宿泊。

今日は大分市内から海沿いに別府まで走って、そこから内陸への道に入り、阿蘇山まで続く「やまなみハイウェイ」を走って湯布院まで来ました。


〇やまなみハイウェイの湯布院を見下ろす展望ポイント「狭霧展望台」

大分市内から別府までは海沿いの高速道路並に信号がなくてスイスイ走れる快適なバイパスがありました。別府からは内陸に入る登り坂道に入り、市街地を抜けると「やまなみハイウェイ」という名前の、阿蘇くじゅう国立公園のエリアに入って行きました。

森林が創り出す緑の樹木のトンネルが続いたり、パーッと開けて草原が広がる彼方に、由布岳が見えてくる風景は、フォトジェニックで本当に楽しいドライブとなりました。

最初の目的地の狭霧展望台では、右手に由布岳が山頂まで全貌を楽しませてくれて、右手の眼下には湯布院温泉街が広がる景色が楽しめる場所でした。好天に恵まれた今朝の展望台は、すがすがし空気と青空に新緑を纏った由布岳が映えて、それは美しい光景を作り出していました。

背景に由布岳
眼下には湯布院温泉の街並み

〇湯布院の街散策

湯布院。有名ですよね。TVなどでも何度も目にした湯布院については、私はこんなイメージを持っていました。

昔ながらの趣を保ちつつも、温泉パスポートという画期的なビジネスコンセプトを導入する事で、今まで囲い込まれていた温泉観光客がもっと街に繰り出して、自由に自分の宿泊する宿だけでなく他の宿の温泉も楽しめるようになった場所。日本人女性が浴衣で大勢、そぞろ歩いている場所。でも、今頃は平日だし、閑散としているかもなぁ。

そんなイメージでした。

が、しかーーーし!!!!

時代は円安、インバウンド全盛期。湯布院の鉄道駅から見所の金鱗湖に至るまでの約2kmほどの観光ロードには、中国、台湾、韓国といった近隣諸国からの観光客が夥しい数で訪れていました。それに応じて、路沿いには簡単に食べられるコロッケ、タコ焼き、アイスクリームなどのファストフードのお店が立ち並んでいて、思い描いていた古都の趣は感じられませんでした。

タコ焼き屋さんは何軒もあります。

それどころか、金鱗湖の近くには大変にキッチュな小動物園も発見。イギリスのコッツウォルズを模したようなはちみつ色の小さな家が並んでいます。各家はお土産物屋さんなどになっています。一つにはアメリカの古い映画のミニカーやオードリーヘップバーンのグッズを扱うお店。一つは不思議の国のアリスに登場するチェシャ猫を扱うお店。宮崎駿氏の作品キャラクターコーナーもあり、ヤギがいる囲いのエリアはアルプスの少女ハイジコーナー。

ハイジのコーナーにはヤギさんの囲いもあります。

なんだかもう、メチャクチャな場所でした。私の生きてきた中で体験しているグッズの集積なので、滅茶苦茶ながら面白いとも思ってしまいましたが、それが湯布院にあるというのは非常に不思議な印象でした。

この後に訪れた共同浴場で言葉を交わした地元住民の女性の話では、こうした新しい傾向のお店を開いているのは、ほとんどが外からやってきた人だという話でした。事業の拡大、利益の追及、街のうるおい、文化の継承。インバウンド観光者が訪れる地域では、様々な葛藤があるんだろうなという事も実感した今日でした。

〇湯布院の共同浴場「乙丸温泉館」

湯布院の街中には安価でお湯を楽しめる共同浴場がいくつかあります。選んだのは「乙丸温泉館」。ここは湯船以外にも体を洗える場所と、お湯とお水の出る蛇口があります。他の場所だと洗い場がなく、お湯につかるだけという場所もある中、こちらは普通に入浴できるのが選んだ理由でした。

入り口の「賽銭箱」と書かれた木の箱に200円を投げ込んだら、男湯、女湯に入って入浴。脱衣所には100円ロッカーがありますが、100円は返却されないので貴重品は車の中に置いてロッカーは利用しませんでした。

女湯には洗い場用蛇口が10個ほどありまして、地元の方が3名程いらっしゃいました。この時期はもう暑いから、地元の方はほとんど湯船には浸からないんだそうです。ということで湯船はそんなに広くないのですが、陽鳥締めできました。

身体を洗って湯船に身を浸して、顔を洗った時に、顔が非常にツルツルとしたのに驚き。我が家の近所にもアルカリ性温泉があり、トロットロだと思っていたのですが、それを上回るトロットロ、スベスベ感覚のお湯でした。温度もそんなに高くはないのに、身体がぐんぐん温まる感じが、本物の温泉を感じさせてくれます。

共同浴場なので設備は古いですが、掃除が行き届いている事、お湯のクオリティが非常に高い事、観光客が私一人しかいなかった事、地元の方とおしゃべりできた事から、個人的には大満足でした。

〇道の駅「ゆふいん」で自炊の夕食

今宵は湯布院町のスーパーで買った野菜炒めセットを炒め、お湯を沸かしてチキンラーメンを作り、スーパーのお惣菜で買った唐揚げと鶏天をおかずに夕食。

湯布院にはマルミヤストアーとAコープという割と大きなスーパーが2つあるので、思っていたよりも普通に食材調達ができるのが良かったです。

しかも、揚げたてではないですが、街中で観光客用に売っている食べ歩き用の鶏天よりも安く買えます。にんにくの効いた唐揚げと鶏天はかなり美味しかったです。唐揚げは大分県のご当地グルメでもありますからね。

道の駅「ゆふいん」で車中泊している人は多く、しかも気軽に話しかけてくる人もいて交流が楽しかったです。言葉を交わした方たちは、ここを拠点に由布岳やその隣の山、あるいはくじゅう山などを登山されていました。

我々も明後日はくじゅうを登山の予定。お天気がいい事を願うばかりです。


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