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【車中泊旅2024春5/15~】6/11 Day28:しまなみ街道ドライブ、尾道スタートで広島県:向島、因島、生口島、愛媛県:大三島

尾道のアーケード商店街に面したTimesコインパーキングで起床。今日はまぁまぁの晴れ。しまなみ街道ドライブとしてはまずますの天気です。
しまなみ海道というと、広島県尾道から愛媛県今治まで大きな橋で繋がる島々をサイクリングで観光するというイメージです。しかし、具体的に何をしたら楽しいのか?よくわかりませんでした。

今回はサイクリングではなく車でのドライブを行いました。
観光ポイントとして外せないと思ったのは「白滝山展望台」と「未来心の丘」。サイクリングして楽しそうだったのは生口島。平坦な海沿いの道を走るのはさぞや気持ちがいいだろうと思いました。また車で大橋を通過するのではなく自転車でゆっくりと途中で止まりながら橋の上を走るというのは魅力的でした。しまなみ街道は今日でまだ半分。残りの工程を楽しんでから、私の理想プランを後で作ってみたいと思います。

それでは、本日体験した事のご報告。


〇向島:高山山頂展望台

尾道から向島へは無料の公道橋があり、通勤者に交じってやや混む道路を走っていたら向島へ渡っていました。高山山頂への道は途中からは誰もいない道。新緑の急こう配を上り詰めると、山頂駐車場に到着しました。駐車場の隣の展望デッキにのぼったら、そこから瀬戸内のパノラマ風景が見渡せます。

この位置からは尾道の風景が良く見えます。しかし、次に訪れた白滝山の山頂からの風景では、もっと橋や島々がバランスよく見えたので、今日の印象としては、こちらの展望台からの風景よりは、因島の白滝山展望台からの風景の方がフォトジェニックだと思われました。

〇因島:白滝山展望台

無料の駐車場「白滝山 八合目駐車場(小型車)」に停車して、手すりもあるよく整備された参道を登る事10分ほどで展望台に到着します。もともとは修験者の修行の場だった場所。永禄12年(1569年)因島村上水軍6代当主、村上新蔵人吉充が布刈瀬戸の見張りどころとして観音堂を建立したと伝えられているそうです。大小多数の仏像が置かれている中に展望台があります。360度遮るものがなく、素晴らしい瀬戸内の景色をぐるりと見られるので、本当に素晴らしいので、非常におススメしたい場所です。

ただし標高が226メートルと少しありますので、自転車で行くとしたらアシスト付じゃないと非常に苦しいだろうと思いました。

〇因島:因島水軍城

瀬戸内を旅していると何かと耳にする「村上海賊」。その度にちゃらっと調べて納得した気になっているけれど、今一つ身に入ってこなかった「村上海賊」。ここでがっつり知って身に入った気分になれたので満足しました。

博物館では村上海賊ではなく村上水軍と呼んでいました。海賊=盗賊のイメージがある言葉で表される行為を行っていたというよりは、時の権力者から権利を与えられて、芸予諸島の治安や文化を守っていたと見るために、近年になって水軍と呼び方を変えて、そちらが定着しているという説明でした。

しかし、治安を守るやり口の説明を読んでみると・・・通行税を支払わなかった人に対して「太鼓を叩きならすと島々から水軍の船が現れ、船に積んだ物資から何から全てを奪っていったのだった」。。。それって海賊っぽくないか?という感想も否めませんでした。笑

アラクレ物が跋扈する海の世界なので、治安を守るためにはそのくらいの事をしないとダメなんだという気持ちは伝わってきました。

〇生口島:未来心の丘

巨大な大理石の彫刻が並ぶ野外の美術館。そんなイメージで訪れたこの場所は耕三寺というお寺の一角に設けられていました。彫刻家は日本人の男性で、イタリアで彫刻を学んで、その後はビエンナーレで何度も金賞を受賞されている杭谷一東(くえたにいっとう)という方。イタリアのカッラーラにアトリエを置く杭谷氏の作品の大理石は、もちろん多くをカッラーラから持ってきているという事でした。

真っ白で重量感のある大理石の彫刻は、周囲の森林の緑や海の青さをバックに、面白いコントラストを作り出していました。

こちらのお寺は、この大理石の彫刻の他にも不思議な物がいくつかありました。例えば見た目が日光の陽明門にそっくりだと思った門。お寺の雰囲気が日光に似ていると言われた事から、ご住職が日光の陽明門の図面を取り寄せて10年かけてそっくりに作った門だそうです。また徒歩で5分ほどもある鍾乳洞のようなトンネルもあります。

このような事をするご住職とはどんな方なのか?

このお寺を作った方の歴史を紹介するパネルがありました。もともとは事業家の方で、43歳の時に浄土真宗の仏門に入り、法名を得てお寺を建立したそうです。お寺ってどういう経緯で建立されるのか、あまり考えた事がなかったのですが、自分でお寺を建立すると宗派の道い反しない限り結構好きな事ができるんだというのが発見でした。

あと、地位も財産も成した人が仏門に入るという事は、地位も財産も成していない私としてはそれらを目指すよりも浄土真宗の教えを学んだ方がましなんだという、貴重な実学を教えて頂いた気持ちになりましたね。

〇生口島:サンセットビーチでランチ

大理石でイタリアの風を感じたら、急にお腹が空いてきました。生口島から次の大三島へ渡る橋へのドライブは海沿いの素敵な道。その途中で発見したのが「サンセットビーチ」でした。海の家のようなレストハウスとレンタサイクル屋さんの建物があり、目の前は広大なビーチ。

本日レストランがお休みという事で、レストランの前に出ている椅子とテーブルを借りてランチしました。生口島はレモンの産地。先ほど、お土産物屋さんでレモンバター(原料:レモン、バター、砂糖、牛乳)を買ったので、食パンにレモンバターを塗ってバナナをはさんだバナナサンド。甘さと酸味と少しのレモンの苦味が効いた洒落たサンドイッチとなりました。

〇大三島:道の駅「多々羅しまなみ公園」

再び橋を渡って大三島に入ったすぐにある道の駅「多々羅しまなみ公園」からは、多々羅大橋の景色が美しく見えます。道の駅としては近隣の野菜売り場、お土産物売り場、ファストフード、レストランと一通りありますが、そんなに特徴がある感じではありませんでした。私達としては夜の自炊に使えるズッキーニが安く手に入ったのが嬉しかったです。

〇大三島:道の駅「しまなみの駅 御島」

今夜の宿泊場所として目指したのは、大三島のもう一つの道の駅「しまなみの駅 御島」。「多々羅しまなみ公園」と比べるとより鄙びた店舗です。しかし、隣の敷地に大島ショッパーズというスーパーマーケットがあり、反対隣には土産物屋があり、車で2分くらいにAコープという農協のスーパーマーケットもあります。以外に食事系の材料は「多々羅しまなみ公園」周辺よりも充実していました。

〇大三島:温泉

「多々羅しまなみ公園」近くに温水プールもある入浴施設があって、そちらを第一目標にしていたのですが定休日。道の駅「しまなみの駅 御島」から車で3分くらいにある「マーレ・グラッシア」に行きました。海水温泉があるという触れ込みで、1つの浴槽は海水でした。他にジャグジー、サウナ、水風呂、露天風呂があって入浴料金520円(JAF会員証提示で420円)はなかなかよかったです。

脱衣所も浴室も、各浴槽も広い、広い。ただし、基本は銭湯なのでシャンプー、リンス、ボディソープは一切ありません。ドライヤーは無料で使えました。ロッカーも無料で鍵がかかる物が使えました。

〇大三島:自炊「ジャガイモのガレット」「ペペロンうどん、鯖缶味噌とズッキーニとカルディのカレー粉」

夜は道の駅「しまなみの駅 御島」の向かいの村営駐車場に車を移動しました。村営駐車場は駐車スペースの一部が生垣に面しています。こういう場所ですとハッチバックを開けて自炊をしても目立たないので安心な感じなんです。

肉の付け合わせとして買ったジャガイモが余っていて、どうしようか?そこでビールのつまみとしてガレットを作る事にしました。

スライサーで千切りにして、塩・コショウ・片栗粉を入れて混ぜ合わせ、少し多めの油をひいたフライパンで両面をカリッとするまで焼きました。思い通り、表面カリ、中側モッチリの仕上がりでビールがすすむ、すすむ。

メインはタイトルそのもの。先にズッキーニをにんにくと唐辛子で炒めておいたフライパンに、鯖缶、水、うどん、カレー粉を加えてふたをしてふかして、火が通ったら水分がなくなるまで混ぜて炒めるだけ。カレーのピリ辛と味噌にの少し甘い風味が意外にマッチして美味しかったです。

こうして一日が終了。車の外の縁石に腰かけてPCを広げてnoteの記事などを少し書いて就寝。明日は引き続きしまなみ街道だ!


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