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ヨコスカフレンドシップデー2022、吉と出たか凶と出たか。


10月16日日曜日、神奈川県横須賀市にて米海軍横須賀基地の一般開放イベント「ヨコスカフレンドシップデー2022」が開催された。
アメリカ映画さながらの豪快なバーベキューステーキやホットドッグ、音楽ライブなどアメリカンな気分満喫のイベントだ。

私の一番の目的は、プライスレスな米海軍 指揮統制艦「ブルーリッジ」の艦内見学(サムネ写真)。
そしてやっぱり豪快ステーキに心が躍る。


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▼期待編 ミリオタさんとの楽しき時間


オープンは朝10時。今日のために関西から来訪される、ミリオタ(ミリタリーオタク)女子のnoterさんと横須賀中央駅で待ち合わせ。初顔合わせである。

ミリオタ女子さんとのご縁は、かわぐちかいじの漫画ネタで沸騰したのがきっかけだ。

私は『沈黙の艦隊』からのファンだけれど、ストーリーとか戦略とかストイックな男たちの制服萌えで、ミリタリー知識は素人同然

ミリオタ女子さんの素晴らしい知識と凄まじい戦闘機&艦船愛のシャワーを浴び、今日1日を堪能すると決めている。

私たちは「初めまして」の挨拶を交わし、基地へ向かった。


米海軍基地内はもうアメリカ
まるで映画のワンシーン
ブルーリッジ乗船ゲート




▼落胆疲労編 行列と魔の渇き


はい、フレンドシップデー終了! え?

今の時刻は16時半。閉館を待たず、いそいそ帰る。ええぇ???

私たちは次なる目的地、東京 丸の内へ向かうのだ。
ミリオタ女子さん繋がりで、もうひとりのnoterさんとの待ち合わせがある。18時から3人で、北京料理のコースを楽しむのである。

その前に、フレンドシップデーはどうだったのか?

はい、行列に並んだだけ!!  

ステーキどころかチョコの一粒、いや水の1滴すら口にできず、5時間以上ただ並んでただけ!!

その間、鋭い日差しにやられまくり、
基地内を走る救急車に熱中症患者かなと溜息をつき、
ブルーリッジだけ超大急ぎで見学できて良かったが、
「売切れ」表示の自販機濫立に激怒と落胆を繰り返し、
空腹と喉の渇きに耐え抜いていた。

行列に始まり、行列に縛られ、行列に終わった行列づくし。
これがフレンドシップデーの全貌だ。

これ、人生の縮図だと想像したらゾッとする。

3年ぶりの開催のせいか、ここまで混むのは初めてらしい。


駅からオープンゲートに入場するまで
約3時間の行列に並んだ。
ブルーリッジ乗船まで、これまた
2時間以上の行列が続く。
飲み物買うのも、こんな行列。
それでも皆さんマナー良し。
中にはケシカラン奴も!




▼無念反省編 さらばディナーよ、我は陥落かんらく


なんとか丸の内に到着し、もう一人のnoterさんにも無事会えた。

恥ずかしながら、横須賀帰りの2人は汗と疲れで髪も顔も乱れっぱなし。落ち着く間もなく、ディナータイムに突入している。

フレンドシップデー帰りではあるけれど、ギリギリ、ディナーに堪えうる服装である。でも時間があれば着替えたかった。汗だくでテーブルに着くなんて、悲しすぎる。

コース料理の前菜で、私は実に23時間ぶりに食べ物を口にした

美味だ、美味。とろけるような野菜が、魚介が、五臓六腑ごぞうろっぷに沁み渡る。感慨無量。胃が落ち着き始め、食事の間に桂花陳酒を楽しむ。

そんなシアワセタイムも束の間、まずミリオタ女子さんが撃沈。美味しい料理を放棄してギブアップ宣言。脂がもたれると言う彼女、辛そうだ。

それに遅れ、私も軽いめまいと胸焼けに襲われた。二日酔いの朝のような気怠さだ。やめてやめて、ワタシのカラダ。

3人目のnoterさんは、実にエレガント。次々並ぶ料理をひらひらと召し上がり、涼しげな表情で優雅にディナーを楽しまれている

思うにミリオタ女子さんと私、軽い熱中症だったんじゃなかろうか。たしなむ程度のお酒でも、身体へのダメージを促進させたに違いない。

家に帰り、iPhoneのヘルスアプリを見て絶句。

今日のウォーキング距離、13.8キロ! 右端の棒は21時台の記録2.2キロ。ミリオタ女子さんを丸の内ディナーから銀座まで見送った後、有楽町方面に戻ってきた歩行距離だ。

頑張ったね、ワ・タ・シ。

アホか。ヘラヘラ喜んでる場合ではないぞ。
昼間、水だけでも最初に確保しておくべきだった。自分の危機管理意識の低さ、猛反省である。

欲しいものはいつでもどこでも手に入る。それは幻想だと肝に銘じよう。



▼感激悔恨編 されど食欲は失せず


そして翌日、再びミリオタ女子さんと待ち合わせ。餃子ランチに出かけるのだ。まだお互いに、疲れの抜けない顔つきではあるけれど。

目的の店は、餃子大好きnoterさんの餃子(ギョーコ)さんご推薦、「餃子の王さま」である。



餃子愛に溢れた餃子(ギョーコ)さんが、餃子好きになられたきっかけのお店である。行かずにおれるか

このあと関西に帰ってしまう食道楽のミリオタ女子さんと、一緒に餃子が味わえる好機である。

お互いに体調を気遣っていたものの、控えめサイズな餃子を1人前ずつ食べて驚いた。

あっさりなのに野菜のコクだけで満足の食べ応え。刻んだ野菜がツブツブシャキシャキ、なんて食感の楽しい餃子!

ミリオタ女子さんは餃子2人前、私はこれまた激烈オススメのニラレバを頼んだ。
なんと揚げレバーである。なのにあっさり滋味深い。絶品か!?

テイクアウトの生餃子をお土産に、無事にランチ、終了である。

ニラレバ1人前・野菜餃子は2人前。
餃子、実はかわいいサイズ


小ぶりサイズ、体調さえ万全だったら餃子3人前 + ニラレバは軽くいける

でも我々、分別のあるいいオトナ。ムリはしません控えます。

ああ悔しい。ああ悔しい。ああ悔しいから、また来るか。

試練は2日続いたが、餃子ランチの翌日にはすっかり元気を取り戻した。胸焼け、軽いめまいもスッキリだ。

怒濤のような2日間が過ぎ、記事を書きながら奇妙な体験に思いを馳せた。
そもそもフレンドシップデーとディナーコースという妙な取り合わせにも、深い事情が潜んでいる。

書いていない面白いトピックだらけだ。勿体ないから別記事にしよう。絶対。


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