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第5回 高松歯科医院の”働き方改革”。スタッフのやる気を引き出す職場づくりとは?

こんにちは。神奈川県 横浜市 戸塚区にある高松歯科医院で受付をしている、山本と申します。9月になり一気に過ごしやすくなりましたね。ほっとしております。

さて、前回のnoteでは、高松歯科医院が、訪問医療やオーラルフレイル・チェックを導入した経緯を、高松院長にお聞きしました。「歯科治療を通じて、患者さんの健康をサポートしたい」という先生の熱い想いを、改めて知ることができました。

今回は少し視点を変えて、当院の就労環境について紹介していきます。

なかなか患者さんの目に触れることはありませんが、院内環境は治療の質を左右するとても重要な部分。今回のインタビューで、歯科治療だけでなく、スタッフのサポートにも全力な高松院長の新たな一面が垣間見えました。

学びを通じて、スタッフの成長をサポートしたい

ーー今回は、高松歯科医院の“内側”のお話をお聞きしたいと思います。採用において、これだけは譲れないという基準はありますか?

患者さんはもちろん、一緒に働く仲間に対して「ありがとう」と言えること。そしてスタッフ同士、支え合って業務に取組めることですかね。

スタッフの採用面接時には、感謝や尊敬の気持ちをもって働ける方かどうかを、見るようにしています。そんなの当たり前でしょ?と思われるかもしれませんが、臨機応変にフォローができることや、仲間への感謝を忘れないことは、日々の業務において、とても重要な視点だと思っています。

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私自身が「俺についてこい!」とスタッフを引っ張っていくタイプの経営者ではないので、みんなでアイデアを出し合い、一緒にアップデートできたら良いなと考えています。なので、小さな出来事でも私ひとりで考えずに、なるべく周囲のスタッフに「どう思うかな?」と聞くようにしています。

ーー 日常的に院長から相談を受ける環境だと、業務中でもアンテナが伸びて、一人ひとりが改善のためのアイデアを考えるようになりそうですね。

スタッフのみんなには役職や立場関係なく、業務の進め方や院内の課題など、気づいたことはなんでも私に話してもらうようにしています。

スタッフが何気なく発した意見にハッとさせられたり、時にはずっと悩んでいた課題の解決の糸口になったりということもあって、本当に助かっているんです。

ーー最近、院内では業務の進め方にも変更がありましたね。

以前はほとんどの業務が私に集約されており、それに対して指示を出すという方法をとっていました。ですが現在は、カルテの入力や急患の予約対応などは、スタッフに一任しています。

業務上のルールをある程度定めたことで、スタッフが主体的に作業を進められるようになりましたし、私も治療に集中できるようになりました。

これは自慢なのですが(笑)、高松歯科医院のスタッフは、みんな優秀なんですよね。そして、本人も気づいていない素晴らしいスキルがまだまだ眠っているとも思っているんです。

ーー 個々の能力が活かせる環境だと、仕事のやりがいも変わってきそうですね。

そうでしょう?今年(2021)の春からは、研修制度もスタートさせました。外から講師を招いて様々なカリキュラムを企画。スタッフの潜在能力を引き出し、成長を後押ししたいと考えたんです。

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ーー 歯科医院では珍しい取組みですよね。どんな内容なんですか?

研修の軸は、“自分の頭で考える”です。ビジネススクールから専門の講師を呼んで、様々なプログラムを開催しました。

ーー高松院長が講師をやった方が、お金もかからないし、講習もすぐに開催できそうですが…

歯科治療への想いなら何時間でも話せるんですけどね(笑)。でも、ビジネスに役立つ考え方は、やはり、その道のプロにお願いした方が、スタッフも心から納得して学べますし、主体的に参加してくれると思ったんです。加えて、私以外の意見や考え方を知ってもらうことで、価値観も広がりますからね。

ーー でも、そこまでして学びを重視されるのはなぜですか?

せっかくの縁で高松歯科医院に来てくれたメンバーですからね。それぞれに”働く意味”、ひいては”生きる意味”を感じてもらえたらなと。余計なお節介かもしれないんですけど(笑)。

自分がなぜこの職場を選んだのか?なぜこの仕事をしているのか?普段、生活を送る上ではあまり意識しないことを、改めて見つめ直し、深く考えることで、自分の人生を前向きに捉えられるようになと思いますし、患者さんへの接し方も良い方向へと変わってくと考えています。

ーーそういえば、「シックス・ヒューマン・ニーズを知る」という講習で、自分のニーズを掘り下げていく話がありましたよね。

お!よく覚えていますね!講習を開催した甲斐がありました(笑)。

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コーチングの一種で、私たちは誰もが根源的に「6つのニーズ」を持っているというもの。それが、

1.安定感・・・安定したいというニーズ
2.不安定感・・・変化が欲しいというニーズ
3.重要感・・・価値ある存在でありたいというニーズ
4.愛とつながり・・・愛されたいというニーズ
5.成長・・・成長したいというニーズ
6.貢献・・・何かに貢献したいというニーズ

というニーズです。この「シックス・ヒューマン・ニーズ」をきちんと理解して、個々に落とし込むことができれば、ふだんの仕事も「与えられた業務」ではなく、自分の目的を達成するための「ミッション」に変わる可能性が大いにあるんですよ。

ーー そうですよね。とても勉強になった記憶があります。

その他にも、資格の勉強や、受講したいセミナーがある場合は、福利厚生としてセミナーの参加料金や受験費用を当院で負担する制度もあります。少しでもスタッフの学習意欲を後押しできればなと考えています。

高松歯科医院の方向性を、スタッフ全員で再構築する

ーー2021年6月に実施した「経営理念の棚卸し」研修も印象深かったです。ぜひここでも紹介してください。

高松歯科医院はもともと「生涯自分の歯で!を目指す」という理念を設けていますが「私たちのクリニックって、そもそもどういう存在なの?」という疑問を、あらためてスタッフ一人ひとりから汲み取り、再構築することにトライしました。

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私が勝手に設けた理念よりも、スタッフ一人ひとりの意見・考えが反映された言葉がひとつ生まれれば、それに向かって全員で進むことができますし、何より、それがどんなに平易な言葉であったとしても、血が通った理念は、どんな時も高松歯科医院の羅針盤になってくれると思うんです。

ーー クリニックで働きながら、自分らしさを再発見できるなんて、ある意味お得ですよね。

どうなるだろうかという不安もありましたが、やってみてよかったですよ。業務量は自ずと増えているのですが(笑)、こうして新しいことにチャレンジしたり、日々の診療を満足に行えているのも、スタッフのおかげなんですよ。心からそう感じているんです。

スタッフ全員が主体的になることで、高松歯科医院も大きく前に進む。だからこそ、スタッフのモチベーションや要望は大切にしたいし、働く環境だってもっともっと良くしていきたい。

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これから先、様々な課題にぶつかることもあるでしょう。でも、問題に対してチームが一丸となって、真摯に考え、向き合っていけば、きっと乗り越えていけると思うんですよね。

【後記】

社内研修をすると聞いたときには「院長、今度は何を始めたんだ?」と、正直驚きましたが、研修を通して自分の考えが整理され、仕事への向き合い方が変わったように思います。

当院では、一緒に働くスタッフを随時募集中です。少しでも興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、当院のWebサイトをご覧くださいね。

それではみなさん、またお会いしましょう!


◎ 神奈川県戸塚区名瀬町にある“街の歯医者さん” 高松歯科院のHPはこちら。歯のこと、健康のこと、お気軽にご相談ください!

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