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モッチー編集長の高松日記18〜庵治石〜

こんにちは。モッチー編集長こと望岡季世彦(もちおか・きよひこ)です。
このアカウントでは高松の好きなところ、高松経済新聞の取材を通して感じた高松の魅力をお伝えしていきます。

本日は「庵治(あじ)石」についてお届けします。
庵治石は高松東部の庵治町・牟礼町で産出される花崗岩です。
別名は「花崗岩のダイヤモンド」、その質は良質とされ、長く高級墓石の材料として重宝されてきました。またイサム・ノグチや流政之(ながれ・まさゆき)ら多くの芸術家を惹きつけた石材でもあります。

庵治町「石の民俗資料館」に展示された石灯籠

庵治石の特徴は高度と結合力の高さ。ほとんど水を浸透させず、長い年月が経った石も表面を数ミリ削ることで元の美しさを取り戻すそうです。
結合力が高いので、細かな加工も可能です。

地元の職人たちが毎年腕を競う「狛犬コンペ(狛コン)」出展作品

長く灯籠や墓石など、主に大型の石細工の材料として使われてきた庵治石ですが、ブックレットやインテリアなどの日用品としての庵治石商品も開発されています。

AJI PROJECTによる商品

AJI PROJECTについては特集でも紹介しました。記事はこちら

また、石細工のほか、庵治石の石粉をガラスに溶かした「庵治石硝子」や香川漆芸と組み合わせるなど、近年新たな表現も生まれています。

高松のガラス職人・杉山理恵さんが作る庵治石硝子 きれいな青色が特徴です

杉山利恵さんにガラスへの挑戦や人生観をお聞きしたインタビュー記事はこちら

香川漆芸を作る集団「Sinra」による作品 屋島や月を庵治石の石粉を混ぜた漆で表現

2024年に取材したSinraの作品展はこちら

近年は安価な外国産の石材の流入や後継者不足が課題となっていますが、これからも地域の地場産業として、残していきたいものです。

ここまで読んでいただき、ありがとうございました。もしこの記事を気に入っていただけましたら「スキ❤️」とフォローをしていただけると励みになります♪

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