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【ますますファンになっちゃう】 感想:『算数障害の人が見ている世界: 学習障害を持って生きてきた私が伝えたいこと』 本田 すのう

はじめに

フォローさせて頂いている 本田すのう 様が本を出版されたのですって。

しかもKindle Unlimitedで読めるとか!
これは読まないわけにはいきません。

その前に少しだけご紹介

私の大好きなクリエイターさんのひとりです。
私が勝手に推す代表作はこちら。

こうやって笑えるのに、でもちょっと涙も出ちゃうような文章を書けるのって本当に凄いと思います。
こんな文章を書けたら素敵だなぁと本当に羨ましく思います。
是非とも読んでみてください!


さて、ここから先がいつもの私の記事です。

僭越ながらいつものスタイルで感想を述べさせて頂きます。

感想

算数障害って何?ということからスタートでした。
しかもご本人の体験だとか。
いつも拝見する文章からは、そうした特性をお持ちだとは微塵も感じられませんでした。
その経験を本にする勇気は 率直にすごいなと思ってしまいました。

算数障害とは学習障害のひとつで、「特に計算や図形に対して困難がある特性」なのだそうです。

単に 苦手とか 成績が悪いとかいう次元ではありません。
足し算や九九、空間認知などに著しく困難があり、社会生活においても支障を来たし得ます。
さらに数字や計算は、算数という教科だけに留まらず、理科や社会(例 年号が覚えられない)など別の分野にも影響してきます。

そんな算数障害を持つひとの孤独を、著者は算数や数を言語に例えて、

『自分以外の人は、この世界の言語が読めている。なんでこんな問題も分からないのか分からないくらい簡単な問題が、自分だけできない・・・』

と表現しています。
辛いであろうことは容易に想像できますが、その度合いはおそらく私の想像を遥かに超えるのでしょう。。

ただ、こうした辛さの中でも、特性について支援の方法や、著者自身が自分らしく生きていくまでの過程が具体的に述べられて、とても前向きな本だと思いました。

最終章で著者は当事者やその周囲の人たちに

『学習障害はその人のほんの一部のかけらで、それが全てじゃないよ』

というメッセージを記しています。

普段私は著者の記事を拝見していますが、著者のもつ算数障害は 本当にごくわずかな一部のかけら すぎて、全く窺い知ることができませんでした。

ただ文章の上手な すごい人にしか見えません。

それは読了後も変わりません。

いや むしろ悔しいかな ますます著者を好きになってしまうのでした。

この本を読んで実践したこと/したいこと

私の考えが全く及んでいない世界でした。

この本を出版したのが 本田すのう 様でなければ、こうした分野の本を読む機会はなかったかもしれません。

医療者の無知はときに当事者を強く苦しめます。
こうした特性を知る機会が得られたことに感謝しています。

おわりに

Kindle Unlimitedで読めますから是非読んでみてください!
短い本(ごめんなさい)で、とても優しさに溢れた書き方なので、読みやすいですよ。
算数障害の世界を知ることができます。


スキを頂けたら もう最高です!
もしも万が一、フォロー頂ける光栄にあずかりましたら必ずフォローバックさせて頂きます。
これからもどうぞ宜しくお願い致します。


基本情報

リンク:算数障害の人が見ている世界: 学習障害を持って生きてきた私が伝えたいこと
購入場所:Kindle Unlimited
読み始めた日:2024年6月10日
備考:割り込み投稿です。早く感想をお伝えしたかったので。




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