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【映画エッセイ】「i ai」(アイアイ)


「あと1時間半で上映開始するよ〜」という電話がきた、見るっきゃない!

*映画の感想になるまでの序文が長いため<感想はここから>というとこまで飛ばして読んでいいですよ。

実は映画館で割と映画を見てたのに「いざ映画エッセイ書こう」とするとなぜか構えてしまって、かけていない!noteを始めたのは、映画エッセイをもっと書きたいというつもりもあったのに。

なんともはや。マンガdeエイガを8年連載(過去)してたり、ウチナータイムで書くときも、結構悩んで書いている。だって監督・スタッフが作ったクリスタルをベストな形で届けたいと思うじゃないですか…


でも、自分でも書いたけど映画はクリスタル。監督が作ったクリスタルをどのようにみてもそれはその時のワタシにとっては真実!あなたはどう?と聞くのであれば・・・

ということは・・・悩む必要ないんじゃない?

ということで・・・

PRのため、とか上映中の映画を!(→これが実は至難の業)とかボトルネックになるような、細かい話はさておいて、書こう!と決めました。


映画を見た24時間以内に「どう感じたか」を書く!ということだけ決めて、今日から、それをスタートしたい。(ネトフリ、アマプラ作品も含めます、だって、そんなに裕福ではないので!)

というのも、テレビの朝ドラのように、いつ何時上映してるのかがハッキリとしてなくて、「あ、みたい」と思っても仕事のスケジュールや映画館までの往復時間などを考慮すると・・・映画ってもしかして無理ゲー?って思うぐらいに現代人にフィットしてない芸術な気がしてしまうほど。

そんな中で「映画上映情報を得るタイミング」がフィットするなんて、ほんと、ちょっとした運命ですよ、はい。

「i ai(アイアイ)」も予告編見て、「あ〜良さげな映画だな」と思ってたけど上映自体まだ先だと思っていて油断してて、もう最終日と聞いて。ヤンバルからの帰り道(高速道路運転中)でお知らせの電話があり、時間を聞いたら、微妙に間に合う!とりあえずヤンバルの荷物を一気に3階まで運んでヤンバルでの出来事を忘れず書いたりして、とにかく映画館に走ってオンタイムで見ることができました。

<感想はここから>


予告編から想像するに、ミュージシャンが衝動的に作ったアーティな映画(アートでオシャレな感じの意味です)と思っていた。嫌味ではなく、センスの勉強としてみよう、実験的作品を見るぞっとちょっと構えてみてしまった。

でも意外や意外、 おお!これは令和版「青春デンデケデケデケ」か、、というぐらい、しっかりした導入、(音声の処理セリフの多さはやや難ありだったけど意図的かも?)もちろん実験的でアートな部分もありつつも、決して物語の核から遠ざけない、初監督は思えないバランス感覚。

映画のテーマは、こんなトラブルメーカーいたら周りみんなザワザワしちゃう!けど目が離せない、学校に一人いるかいないかの、衝動で生きていて本人もどうしようもなくって・・・という誰の人生にもいただろうである「あの人」の話が、見事に紹介されていた。森山未來の怖くて儚い感じ、ベストフィットだった。


その上で、主人公がカメラに語りかけるモノローグは、胸に迫るものがあった。


なんだ、このデジャブ感は!!と思ったら。


(あくまで私的見解です)


ああ!!


ジャン・クロード・バンダムが「落ちめのアクションスター」という役柄で自らを演じた『その男ヴァン・ダム』(原題:JCVD)の独白シーンだ!と思った!

あれも思わずウッと泣いてしまった名シーン。あの独白シーンに勝るとも劣らない真剣なメッセージが伝わってきた。役者ってすごいなぁ。

そして映画館で始まり、映画館の観客に語りかける、こんな映画を若い人が作ってるってこと自体に、すごーく映画の未来を感じたよ、、あたしゃ・・・。


あと、個人的に印象的だったのは、ドラマーのかっこいい金髪の子(性別的には女子だけど心は多分中身は男子という役柄)!バンドの男友達全員が裸になって風呂入って本人も思わず脱ぐシーンがあって男子一同びっくりするシーンがあり、あの仲間になれない「チェ」って感じ、よくわかるなぁと思った。

(にしても「コザママ」でも思ったけど、ドラマー役はみんないい味出してますね。)

以上です。(修正主義なので書き直すこともあるかもです)

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