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魔法使いを育てる魔法使いを紹介します★☆★

クリスマスを前にして勤務する子育て支援の広場でもクリスマスツリーを飾りました。


入口の引き戸を両手で開け、今日も元気に
やってきた3歳の男の子。
いつものように元気な挨拶が聞こえるでしょう、
いえいえ、今日はその前に、


「あっ!クリスマスだ!」


急いで靴を脱いで、クリスマスツリーに
近づきます。


「ピカピカしてるね!」


そして、見つけてくれました。
ツリーの隣りにかけてある魔法のスティックを。
キミが見つけてくれるのを待っていたんだよ。



「あれ、なんだろ??」


「なんだろうねえ、おほしさまがついてるねえ」


「ちちんぷい!」


ママに絵本をたくさん読んでもらっているの
でしょう。
魔法の杖をイメージしてくれました。


そうそう!
キミがそう思ってくれるのを待っていました。
おまじないの言葉まで唱えてくれるなんて!


「あれっ?!きえないなあ」


ピカピカが消えない・・・
カレはそう言いました。


そのときです。


「もう一回やってみる?
おまじないが聞こえなかったのかも
知れないよ」



天使のささやきです。


「チチンプイ!きえろ!!」



さっきより大きい声で力強く杖を
振ります。


パっ!と電飾は消えました。


「すご~い!!」
パチパチパチ


側にいたママたちからも拍手が沸き起こります。


うくく・・・
思わずこぼれるかわいい笑い声。


「ちちんぷい!つけ!」


パっと電飾はつきました。


楽しくなったカレはちちんぷいを
繰り返します。
でも、何も変わりません。
ピカピカはついたままです。


「魔法は一日一回だけつかえるんだよ」


またまた天使のささやきです。


「まほうはいちにちいっかい」



翌日。
魔法使いの弟子はまたやってきました。
早速魔法の杖を手にします。


「今使う?
おかえりする時に使う?
魔法は一日一回だよ。」



魔法使いが尋ねます。


「ちちんぷい!きえろ!」
「ちちんぷい!つけ!」


すぐに使いたいのが3さいですよね~。
でもね、魔法は一日一回のやくそくは
完璧でした。



翌々日。
魔法使いの弟子はまたやってきました。
修行に余念がありません。
今日もすぐに魔法をつかおうとしています。
魔法使いの先生は電話中です。
ここは、たかこそうそうの出番です。
たかこそうそうは、魔法使いの先生よりも
おねえさんですがまだまだ修行中の身。
プラグの差し込みを手探りだけでやる術に
自信がありません。
ちょっとタイミングがはずれながらも
なんとか魔法のお手伝い(?!)が
できました。



わたしは魔法使いといっしょに毎日お仕事
しています。
この魔法使いは、今、どんな言葉を子どもたちに
かけてあげたら楽しくなるだろう。
パパやママたちにどんな言葉をかけたら気持ち
よく過ごせるだろう。
魔法のアンテナをたて、しあわせのスパイスを
まいてくれます。



明日も魔法使いの弟子は遊びに来てくれるかな、


すてきな魔法使いが待っているものね!














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