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こつこつと頑張ってきた人にスポットライトを

写真展のコンセプトは越えてきた人の物語と笑顔を通して「勇気を届けたい」だけど、実はわたしの中ではもうひとつ、大きな想いがある。

それは、これまでこつこつとがんばってきた人たちにスポットライトをあてたい、ということ。

2022年暮れから作品モデルを募集して、2023年8月現在、半分以上のモデルさんが選ばれ、撮影が終わっている。

その方たちは、自分で自分のことを積極的に発信していない人たちがほとんどで、著名人ではなく、わたしたちと同じ「一般の」人たちだ。

写真展は多くの人にお越しいただきたいと思って準備しているから、数を欲するならばインフルエンサーやユーチューバーなど、すでに多くのフォロワーを持つ影響力のある人をモデルにする、客寄せパンダ戦略が効果的なことはわかっている。

でも、写真展で目指しているのは、単なる数の多さではなく、自分ごととして勇気を受け取ってくれる人が1人でも増えること
もちろん、来場者数が多いほど勇気が届く人が増える確率はあがるから、そのへんは悩ましいところなのだけど。。


ただ、フォロワー多数の有名人の物語を見聞きしたときと、自分と同じ一般人の人の物語を見聞きしたとき、どちらを「自分ごと」としてとらえることができるだろうか。

この、「自分ごと」の視点で見てみると
前者(フォロワー多数の有名人の物語)は前者で感じることはあるかもしれないけれど、無意識に自分ごとと切り離した「自分とは無関係の遠い存在の成功者の物語」ととらえてしまわないだろうか。


それに比べ、後者(自分と同じ一般人の人の物語)は「自分ごと」としてとらえることができるからこそ、「わたしもがんばろう」という感情がわきおこり、勇気につながらないだろうか。。つながってほしい。これはもう願いというよりも祈りに近い。


今、名前が世間に周知され活躍している人たちは、コツコツとがんばってきた歴史を間違いなくお持ちだと思う。そんな著名人の越えてきた物語はそれはそれで感動するものだ。テレビのプロフェッショナルや、情熱大陸などはわたしも大好きでよく観ていた。

でも、テレビには取り上げられないかもしれないけれど、人知れずがんばっている人たちはたくさんいる。コツコツとがんばって日々懸命に前進している人たちはたくさんいる。

わたしは、そんな人たちにスポットライトをあてたい、、というか、それが目の病を患って47歳でカメラマンという目を使う天職を与えられた意味がある気がしてならない。


人知れずコツコツがんばってきた人たちが、写真展という場で飾られることは、他の誰でもない、自分に光があたるリアル体験だ。

一蓮托笑〜ともに、笑おう〜
というタイトルどおり、企画するわたしたちも、参加する人も、来場する人もみなが「笑顔になれる」写真展になると信じて、わたし自身も日々コツコツと準備を続けている。






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