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音楽のおもしろさを考えるきっかけになった話

数年前、あるヴァイオリン奏者の方と話しているときに、
「オケで巨人を演奏するとき、途中の、巨人の歩く様を描写したコントラバスのソロを、最近の若手の多くは、完璧な音程と長さで演奏する」
と言っていたのが、音楽について、なにかといろいろ考えるようになったきっかけの一つとして心に残っています。


蛇足かもしれませんが、解説すると、
やっぱりみんなが想像する巨人って、
『サラリーマンみたいにしっかりきちっと服を着ていて、モデルのような歩き方をしてる』そんなわけがないと思うんですよね。

『服を着ているのかどうかもわからない状態で、進みたい方向には進むけれども、歩いているのか這っているのか、転がっているのか全然意味不明な動きをしている』という巨人を想像するのが、ごくごく一般的だと思います。

で、その後者の巨人の、、、言ってしまうと、『ちゃんと怪しくて、おどろおどろしくて、不規則な巨人』を表現するのに、完璧な演奏でどうすんねん、というオチになります。

この話には、考えさせられて、いい話をしていただいたな、と思っております。

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