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田中碧と守田英正がフロンターレ内定の松井蓮之と佐々木旭に与えたディープインパクト。自覚を促したオーストラリア戦。

FIFAカタールワールカップアジア最終予選。初戦でオマーンに0-1の敗戦を喫し、第3戦のサウジアラビアにも0-1で破れるなど、3戦を終えて1勝2敗という厳しいスタートを切った日本代表。

第4戦となるホーム・オーストラリア戦は落とすと7大会連続のW杯出場が危ぶまれる危機的な状況となった。

この試合で森保一監督はこれまでの【4-2-3-1】のシステムから【4-3-3】に変え、ダブルインテリオールの位置に守田英正と田中碧の元フロンターレコンビがスタメン出場すると、アンカーの遠藤航と共にポジションチェンジを繰り返しながら、日本の攻撃を活性化。

8分にはFW南野拓実の左クロスがDFに当たってコースが変わるも、田中が鮮やかなファーストトラップでシュートポイントにボールを置くと、ニアを切ってきた相手GKの位置をよく見て、対角にグラウンダーのシュートを叩き込んだ。

その後も中盤の3人の連動は落ちるどころか、守備においても田中がアンカーのポジションに入ったり、守田と田中が高い位置で持ち前の守備力を発揮したことで、日本のベクトルは常に前に向けられた。

一度は同点に追いつかれるも、試合終了間際に途中出場のFW浅野拓磨のシュートがオウンゴールを誘発し、日本が土壇場で2−1の勝利。W杯へ希望を繋ぐ2勝目を手にした。

この試合、テレビ画面の前で食い入るように観ていた2人がいた。

流通経済大のDF佐々木旭と法政大のMF松井蓮之。

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来季フロンターレ入りが内定している彼らは、守田と田中のプレーを学びの姿勢と今の自分、そして将来の自分と照らし合わせながら、内側から湧き上がる気持ちを持って真剣な眼差しで試合を見つめていた。

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