見出し画像

新しい自動車保険「リペア保険」をリリース!「できるか、できないか」ではなく「やるか、やらないか」だ

自分の所属は住友商事だが、2017年からグループ会社の「住友三井オートサービス㈱(以下、SMAS)」に出向している。BtoBメインということもあり、知名度はそこまで高くないが、国内の自動車リース市場ではNo.1企業だ。

そのSMASにおいて、2019年4月から「リペア保険プロジェクト」のプロジェクトリーダーとして、先ずはこの「リペア保険」を無事にリリースできるように心血注いで開発してきた。

詳細は割愛するが、「リペア保険」は法人顧客が抱えている自動車保険へのお困りごとを解決する革新的な自動車保険だと自負している。

そして遂に、所謂「社内起業」という形で新しい少額短期保険会社(i-SMAS少額短期保険㈱)を設立し、2021年6月にリリースへとこぎつけることができた

本当に大変だったので、絶対に成功させたい。


幾度となく前進を阻まれ、その度に跳ね返す

新しいことにチャレンジしようとすると、社内外問わず、必ずといっていいほど反体勢力が出てくる。まさにこのプロジェクトは、彼らからすると恰好の餌食だった。

「リース会社に保険なんてできるわけがない」
「財務局(少額短期保険の担当当局)の認可がもらえないだろ」
「こんな商品ニーズないよ」

しかも、プロジェクトメンバー内の身内には、売れるわけがないという理由でネガティブキャンペーンを展開して周りの人を説得し、商品開発をストップさせようとした人もいた。この人とは会話をする度に衝突したが、最終的にはこちらの熱量が勝って押し切った

画像2

更に、社外からも行く手を阻まれかけたことがあった。協力を依頼していた会社からは、協力どころか「いかにこの事業をやらない方が良いか」について纏めた長文レターを頂いたこともあり、「はあ???」となったこともあった。

その企業が反対してきた理由は簡単で、「リペア保険」が自分たちの競合商品になるからだ。ビジネスの世界なので仕方ないことだが、その会社はわざわざ新しい商品まで作り、「そんな商品の開発はやめて、この商品を我々と一緒に売りましょう!」とまで言ってきた。

あの時は流石に腹が立ったが、「自分たちを邪魔するためだけに作った商品に負けてたまるか」と余計に気合が入ったことは鮮明に覚えている。

画像2

本当に色んなことを言われ過ぎてもはや覚えてないが、間違いなく言えるのは、これらの批判的コメントや横槍が自分に力を与えてくれたことだ。

言われれば言われるほど、邪魔されればされるほど「あいつらを見返してやろう」という想いが強くなって、プロジェクトへの想いも集中力もむしろ増していった。


契約を獲得しないと本当に死んでしまうので、何としてでも結果を出す

新会社としてスタートしたことで、自分の中で意識が一番変わったのは「資金繰りがかなり気になるようになったこと」である。

これまでは正直、大企業にいることで会社の資金繰りなんて気にしたこともなかったが、今は気にせざるを得ない状況。たった数万円のコストでもかなり敏感になっている。

だからこそ先ずは、ニーズのある顧客へ確実に商品を届けて、契約を獲得しなければならない。社内承認取得時には、当然ではあるが「撤退条件」付きで承認を取っていることもあり、契約を取らないと、冗談抜きに本当に死んでしまう

自分は新会社で営業責任者を任されているため、「契約が獲得できなかったら自分のせい」だと思っているし、絶対に成功させるために必死にもがいている最中だ

法人顧客が自動車保険を検討する時の購買行動はどうなっているのか、顧客が自動車保険の見直しを考える時にいかに「リペア保険」を選択肢に入れてくれるか、代理店がいかに顧客へ話をしてくれるか、最近はそんなことばかり考えている。

画像3

その為にも今は、「BtoBマーケティング」を必死に学んでいるところで、学びながら日々実践といった状況だ。

幸いにも事業パートナーにマーケティングのプロがいるし、世の中にも事例がたくさん溢れている。勉強中と言っている暇はないので、今はとにかくやりながら成果に結びつけていくしかない

この事業を通じてマーケティングの楽しさに気がついたし、自分もマーケティングのプロになりたいと思うようになった。その為にも「しっかりとした売れる仕組みを構築」して、何としてでも必ず結果を出したい


「できるか、できないか」ではなく「やるか、やらないか」

未だに社内外からは「本当にできるの?」「売れるの?」と色んなことを言われているが、正直そんな外野からのコメントはどうでも良い。

「できるか、できないか」ではなく「やるか、やらないか」だ。仮にこの商品が売れなかったら、それは自分が「やりきれなかっただけ」である。

間違いなく、プロダクトしては素晴らしいものが出来上がっているし、あとはそれをしっかりと売ること。売れなかったら、何の言い訳もできない。

画像4

自動車保険市場には巨大企業が立ちはだかっているし、簡単にいかないことは分かっている。
でも、やるしかない。

巨大な壁が立ちはだかっているからこそ挑み甲斐がある。先ずは今年度、自分がどれだけできるのか、今試合開始のホイッスルが鳴った。この旅を楽しんでいこうではないか!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?