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アルコールの力 〜なぜ人はお酒に魅了されるのか〜


人の定住化を促進したのもアルコールのおかげとも言われております。
人間に限らず、動物は本能的にアルコールを欲すると言われています。

アルコールは、人間の神秘的な能力を刺激し、感覚を鈍くして多幸感を得られるようにしむけてきます。
儀式や祭りと名のつくものは割りとお酒が関わっています。日本で言われるハレの日は、お酒の力を借りることによりさらに、非日常的な環境が用意されるのです。この非日常体験が人々の新たの繋がりを創出したり日常の活力にもなります。
また、古代エジプトでは神秘的な儀式が行われる前の日は、ひたすらお酒を飲まされて騒ぎ尽くすそうです。いわゆる酒池肉林というやつの元祖かもしれません。そして、ぐでんぐでんに酔っ払って体調も悪い明け方に強制的に起こされ、神官たちの儀式を見せられるのです。するとそれはとても神秘的に見えるとされています。それもそのはず、みんな深い泥酔状態にあるため判断能力も思考能力もかなり劣っています。そして定かではない記憶も美化されていき何重にもフィルターがかかった状態で頭の奥底にしまわれるのです。それはそれは神秘的な記憶となるでしょう。

ギリシャでは商人たちの商談の席でも利用されたと言われています。
お酒を飲んでも酔っ払っても信用に足る言動をとる人、またはお酒を飲んでも酔っ払った姿を見せない人かどうかを判断するためのお酒の席だそうです。
確かに、お酒を飲むスタイルで酔っ払っている姿も信用できる人や、お酒を飲む量を自分でコントロールしている人は信用できますよね。
ある意味でその人の本性を曝け出してくれるためのツールともいえます。

ビール、ウイスキー、ワイン、日本酒などなど世界中に様々なお酒が昔から作られています。

お酒は報酬としても利用されていました。ピラミッドを作っていた労働者の対価はお酒(ビールかぶどう酒)だったとも言われていますし、アメリカの金山の労働者の報酬もビールだったと言われています。
ちなみに、ピラミッドで奴隷が働かされていたのではなく、お酒が報酬となっていたと言われています。なので多くの人はお酒の報酬目当てに喜んでピラミッドの建立をしたそうです。あれだけの建造物を嫌がる人たちで作るというのはなかなか時間がかかりそうですよね。そして労働者を監視管理する人も必要になりますよね。それに比べて、しっかりと報酬設計した方が労働力が集まり結果的には多くの人が喜んで働くことになりますね。

そういう意味では人類はお酒と上手に付き合ってきたのかもしれません。

各国で様々な文化として根づいているアルコール飲料は市場規模もかなりのものになっています。
アルコールは拡大し・統合し・イエスと言う というような機能を拡大します。

詳しく知りたい人は、「酔っ払いの歴史」という本を読んでみてください。

ただ、僕も含めてアルコールが弱かったり苦手な人は、それなりに多くいます。そういう人たちも楽しい時間を過ごせるような宴というものを僕自身は目指していますし、皆が少しだけ気を遣ってくれればさらに多くの人が幸せな時間を過ごせるようになるのではないでしょうか。

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