広島アスリートマガジン11月号


 「広島アスリートマガジン11月号」を読みました。「カープのドラフト力」と題して、昨年の新井監督とドラフト1位斉藤優汰投手、坂倉捕手と尾形スカウトとあと誰か知らない人、島内投手、小園選手と尾形スカウトの写真が表紙を飾りました。例年10月、11月はドラフト絡みの記事が多いのですが、CSについて全く触れていないのは残念です。タイミングの問題なのでしょうが、月刊誌ならもう少しタイムリーなところを頑張ってほしいものです。


 ドラフトについても、ドラフト前の候補者の段階の記事なので、「どの選手を指名するのか?」みたいな設えになっているのですが、手にする頃にはドラフトが終わっていますので、なんともワクワクしない記事でした。この記事なら10月号に掲載しておくべきでしょうね。しかし、常廣投手を競合の末、獲得できたのは良かったです。


 坂倉捕手について、苑田スカウト総括部長目線のコメントがありました。坂倉捕手は入団当初からバッティングを期待され、守備はこれから見たいな評価だったと思います。また、サードやファーストを無難にこなしており、特にファーストは上手な部類に入るようにも見えたのですが、苑田スカウト総括部長曰く「彼が一番良いのはスローイングですよ。」とのことでした。また、配給でも「打たれたのと同じ球を続けていた」とありました。それの良し悪しは私にはわかりませんが、相手に向かっていく姿勢を高く評価したとありました。坂倉選手の捕手専念は大正解というか、獲得してからの既定路線だったのでしょうね。


 引退する一岡投手についての特集もありました。一岡投手は移籍初年度で結果を残すも、怪我をしてしまいました。その後、三連覇当時はかなり投げてくれたので、色々と工夫されたのかとは思っていましたが、いい意味で開き直っていたようです。通常怪我しやすい選手は、身体に負担が少ないフォームを考えるそうなのですが、一岡投手はMAXで腕を振って、身体の負担は大きくても打者が打ちづらいフォームで投げることを重視したそうです。ケガをしやすいことは受けとめながらも、リスクと闘いながらやっていくともありました。ケガを過剰に恐れず、リスクと戦った結果が三連覇時の成績だったのでしょう。また、だからこそ若くして引退せざるを得なくなったのかもしれません。中崎投手曰く、ブルペンの和を大事にする人だったとのこと。単純に交代して投球するだけでなく、リリーフ投手の一体感みたいなものが醸成されていたようです。


 来月号はクライマックスシリーズにドラフトの結果とちょっと忙しい内容になりそうです。

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