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レ・ミゼラブル(一)の難しい言葉 2

 続きです。 「零落」  「れいらく」と読み、落ちぶれること、草木が枯れ落ちること、土地建物が荒廃すること、死ぬことという意味。   「過の弊」  そのまま検索すると出てこないのですが「過(あやま)ち」の「弊」と解釈し、「弊」には習わしとなった悪さ、古くなってボロボロになるといった意味があるそうなので、悪しき習慣みたいな意味なのかなと想像しています。 「叢」  「くさむら」と読み、草が群がっているところ、草村という意味です。 「医す」  「いす」とそのまま読み、「医する

    • レ・ミゼラブル(一)の難しい言葉

       大苦戦して何とか読了した「レ・ミゼラブル(一)」ですが、苦戦の要因の一つは知らない言葉でした。まとめておいたので、意味を調べておきたいと思います。残念ながら本文中に振り仮名がついていたかどうかを記録しておくのを忘れてしまいました。 「鐉」  音読みで「セン」、訓読みで「かきがね」、「かけがね」と読みます。本文中では「かきがね」だったと記憶しています。「門扉の回転軸部分を受ける鉄製の環」という意味があるようですが、本文中では「閂」のような意味で使わていました。 「捏粉」

      • 執行草舟の視線

         竹本忠雄著「執行草舟の視線 美しい星いづこへ」を読みました。著者はフランス文学者で、アンドレ・マルローの側近・研究者として世界的に著名な方だそうです。  冒頭で執行草舟の二つの神秘体験について触れられます。しかし、本当に触れられている程度で、はっきりしないため、内容を知らない私としてはちょっとじれったい思いをしました。この神秘体験について徐々に説明していく感じは、ちょっと小説仕立てになっているようにも思えました。答えを言ってしまうと、 一つは城ヶ島での自殺未遂で、原因は

        • 兵庫県知事選挙 2

           大変物議を醸した兵庫県知事選挙が投開票されました。結果は前知事の斎藤氏が1,113,911票を獲得し2回目の当選を果たしました。最有力とされていた稲村和美氏は976,637票と検討しましたが、落選となりました。7人の候補者、いや立花孝志氏は候補者として数えてよいのかなんとも言えませんが、全員が無所属での立候補なのですね。しかし、3位となった清水貴之氏は、直前に維新の会を離党しています。そういえば、都知事選に出たR氏も離党して無所属でしたが、地方選挙は無所属の方がよいものなの

          酒日誌 211

          2023.01.01  実家で正月飾りなどをして、雑煮を作って母と妻と3人でお屠蘇を頂きながらお正月です。実業団駅伝などを観るなどして夕方までゆっくりさせてもらっていったん帰宅ました。再度、初もうでに出かけ、商店街を少し歩いてみましたが、お店がやっていないので「ガスト荻窪南口店」へ。生ビールにピザとポテトフライ、妻はカレーを頼みましたが、結構ボリュームがあって驚きました。ファミレスのピザのショボさを楽しもうと思ったのですが、意外と美味しかったしたまにはいいですね。 202

          酒日誌 211

          兵庫県知事選挙

           斎藤元彦前兵庫県知事に対する不信任決議が可決され、前知事の失職に伴う兵庫県知事選挙が明日、投開票されます。  ワイドショーはほぼ観ないのですが、実家に寄って、母が観ているとか、飲食店でテレビが付いているときに放送されているとか、物凄い勢いで斎藤前知事のパワハラ、おねだりについて放送されていました。しかしながら、ここへ来て、Xなどの投稿からパワハラ、おねだりは捏造といった情報が大量に投稿されるようになり、どちらがどうなのやら分からなくなってしまいました。  私自身、普段か

          兵庫県知事選挙

          30歳超えたら子宮摘出

           作家で日本保守党党首の百田尚樹氏が、自身が主催するYouTube番組「ニュースあさ8時!」に出演し、少子化対策の話題で「小説家のSFと考えてください」と〝良い話〟ではないと念押ししたうえで、「女性は18歳から大学に行かさないとか」「25歳を超えて独身の場合は、生涯結婚できない法律にする」「30超えたら子宮摘出とか」などと発言しました。発言は大炎上、当初、百田氏は「あくまでSFと仮定して話したこと」として、キリトリ報道だと反論していましたが、最終的には撤回して謝罪しました。

          30歳超えたら子宮摘出

          2024ゴールデン・グラブ賞

           三井ゴールデン・グラブ賞(以下GG賞)が発表されました。  受賞者をざっと見てみて目に留まったのは山本祐大捕手です。DeNAの捕手事情はよく知らなかったので、未だに戸柱捕手とか峯井捕手なんて思っていましたが、峯井捕手は昨年からソフトバンクでした。山本捕手の名前は存じ上げていたのですが、まさかGG賞を取るなんて思いもしませんでした。そして、その山本捕手は、カープの常廣投手から死球を受けて骨折、シーズン終盤に欠場を余儀なくされています。うーん、ウチの常廣が大変申し訳ございませ

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          「働き方」の教科書 2

           昨日の続きです。  著者は、旅と読書が好きで、世界の1000以上の都市を訪れ、一万冊以上の本を読んだというのすから、ちょこちょこ登場する豆知識も勉強になり、紹介された本も読んでみたくなりました。そうした方ですので、凄まじい知識量で、少子化や政府の借金についても言及してくれました。しかし、最後に「『官僚が埋蔵金を隠している。それを掘り出せば消費税は上げなくて済む』という話を聞いて心底腹が立ちました。」とあり、それがどうしてそんなに腹立たしいのかちょっと理解できませんでした。

          「働き方」の教科書 2

          「働き方」の教科書

           出口治明著「『働き方』の教科書 『無敵の50代』になるための仕事と人生の基本」を読みました。著者は日本生命を58歳で退職し、現在のライフネット生命株式会社を創業された方です。著者のお名前は存じ上げておりましたが、ぼんやりとした印象しかありませんでした。既存の生命保険会社を親会社としないで設立された独立系保険会社は74年振りだそうで、今更ながらそんなことを知ったのはお恥ずかしい限りです。本書は2014年に発刊されたもので、Amazonの履歴を見るとその頃購入していたようです。

          「働き方」の教科書

          お金持ちは合理的

           立川健悟著「お金持ちは合理的」を読みました。著者はデザイナーから不動産の営業を経て、ベンチャーだった不動産会社を上場に導き、現在はフィナンシャルプランナーとして活躍されている方です。著者スクールの先輩でもあり、本書はご恵贈頂いたのですが、ちょっと寝かせておりました。不動産の営業で多くのお金持ちとお付き合いした経験をまとめたのが本書だということです。  「『毎日長時間使うもの』から順にお金をかけて生活満足度を高める」という項目があり、最初はあまりピンとこなかったのですが、ベ

          お金持ちは合理的

          酒日誌 210

          2022.12.28  高校の同級生Iと、Iの中学の同級生Tと3人で東飯能の「じゃうじゃう」へ。最近、学生時代の仲間と吞むというとこの3人ばかりです。生ビールを頂いて、お通しは3種盛。レバーの竜田揚げが美味しかったです。サーロインステーキなんていう珍しいメニューで、また珍しく3人とも食べたいというので3人前オーダー、お肉をがっつり頂きました。瓶ビールに移行して、舞茸の天ぷら、ホタテの塩辛などを頂きました。少し早めに退散し、「ソリレス」に寄ろうかと思ったらお休みでした。 20

          民主主義の危機

           アメリカ大統領選挙でドラルド・トランプ氏が勝利しました。再選を目指しながら落選し、再び大統領に返り咲いたのは130年振りで史上2人目だそうです。1人目は誰だったのか、調べてみると「スティーブ・グロバー・クリーブランド」という方でした。うーん、聞いたことあるような、ないような、、、クリーブランドという音は聞いたことがありますが、これはおそらく地名を聞いたことがあるだけでしょう。クリーブランド大統領はオハイオ州う出身かと調べてみましたが、ニュージャージー州出身でした。  Xで

          民主主義の危機

          暗殺 3

           続きです。  雑誌記者の一ノ瀬が、上沼の単独犯ではない、狙撃犯は別にいるという記事を書くと、その記事には一定の反響があったものの、ネット上では「陰謀論」であると炎上し、雑誌社の上層部から記事の続きは掲載しないと言われてしまいます。しかし、一ノ瀬は独自で取材を続け、一ノ瀬の同僚の女性記者・恵美も、別な右翼団体に取材するなどして協力します。恵美は「禁厭」という言葉を聞きだしますが、その後、ホームから線路に転落し死亡、その死は自殺として処理されてしまいます。  この後、公安調

          暗殺 2

           昨日の続きです。  逮捕される犯人役“オズワルド”として上沼という男が登場します。上沼が以前在籍していた“組織”からの指令として、“組織”の者から暗殺を依頼されます。上沼のモデルはもちろん山上で、上沼の経歴もほぼ山上と一致します。“組織”とは自衛隊です。一方で、別な男も登場します。平たく言えば殺し屋で「闇の世界では“シャドウ”―もしくは“影の男”―と呼ばれ」る男です。上沼が山上同様に散弾銃で演説中の田布施元総理を襲撃する一方、“シャドウ”がビルの上から田布施元総理を狙撃し

          暗殺

           柴田哲孝著「暗殺」を読みました。著者は作家でノンフィクションと冒険小説等を手掛ける方です。全く存じ上げなかったのですが「下山事件 最後の証言」で日本推理作家協会賞、日本冒険小説協会大賞を受賞しています。本書は2022年7月8日、安倍元総理の暗殺事件をモチーフに書かれた小説です。帯には「本当に“彼”が元総理を撃ったのか?」とありましたが、やっぱりそう思う人は多くいるということでしょう。  事件から謎解きのように展開していくものと思っておりましたが、冒頭、赤報隊事件から始まり