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大阪国際女子マラソン その2

大阪国際女子マラソンの魅力

今回で39回の歴史を誇る大阪国際女子マラソン。世界的に見ても、女子単独のトップレベル競技者のレースというのは、希少な存在です。
昨今の大都市マラソン化の流れや、さいたま国際マラソンのニュースを見ていると、大阪国際女子マラソンの魅力発信や独自の取り組みが、今後、より一層必要になってくるのではないかと感じています。

今回のカトリン・ドーレさんの来日&娘さんのカタリナ・スタインラック選手の出場は、ドーレさんの全盛期を知るオールドファンの方々にとっては、感慨深いものがあったと思いますし、新谷仁美選手【積水化学】のペースメーカーも、現役選手の方々や陸上ファンの中では、インパクトが大きかったと思います。個人的には、年間を通して大阪国際女子マラソンを感じて貰えるような取り組みが必要かなと考えています。

最近の箱根駅伝を見ていると、年間を通じて、何らかの話題が、ニュースになっていますよね。新入生の情報や、トラックシーズン、夏合宿などなど、話題には事欠きません。

バンセンや、バレンシアのように、10キロ、ハーフなどを加えたシリーズ化
や、開催時期が異なる世界各国のマラソン大会と連携したポイント制度なども面白いかもしれませんね。

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ビーチサンダルで登場

紆余曲折ありながら、マラソンの当週を迎えました。ここまで海外招待選手・ペースメーカーからの欠場連絡は入っていません。長年、この大会に関わっておられる方は、『こんな年は、ほとんど記憶にない』と仰っていました。

続々と選手が、選手村に入村する中、招待選手の多数を占めるケニア・エチオピア選手の入村時には、私もお迎えに上がりましたが、全員気合いが入った表情で、身体も引き締まっていました。

直感的に、これはいいレースになるなと思っていたところ、ペースメーカーを務めて貰ったメリンガー選手が、ビーチサンダルで登場したのは驚きました。彼女は、ケニアのエルドレッド空港から来てくれたんですが、ケニアからビーチサンダルで来たのかな?と色々考えてしまいました(^^;)

メリンガー選手に、『コンディションはどう?』と聞いたところ、『いいわよ!』とニッコリ。コース下見では、バルソシオ選手が持参した予定LAP表
を見ながら、真剣にやり取りしていて、とても好印象でした。

その3で紹介しますが、メリンガー選手は、当初、自身で考えていた距離よりも長く走ってくれました。25キロ手前、28キロでペースメーカーの二人が止めた後、コントロールバイクからの『あと2キロお願い!』の声に、懸命に応えてくれました。彼女の頑張りには、ただただ頭が下がる思いでした。

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ザヤ選手ナショナルレコード

縁あって、我々のチームで、モンゴルの東京五輪女子マラソン代表のムンフザヤ・バヤルツォグト選手(愛称はザヤ選手)をサポートしています。
今回は、東京五輪を見据えた中で、大事なレース。モンゴルから、マネージャーのヒシゲーさんも来日し、万全の体制で臨みました。

結果は、自身の持つナショナルレコードを大幅に更新する2時間28分03秒の好タイムをマーク!東京五輪に向けて、大きな弾みとなるレースになりました!ザヤ選手に関しては、じっくり時間をとってご紹介したいと考えています。

その3に続く

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