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慶應義塾高校の甲子園優勝について

2ヶ月に及ぶ高校野球選手権大会が幕を閉じました。
優勝は慶應義塾高等学校。実に107年ぶりということで大々的にメディアに取り上げられました。
メディアの後押しもあり、決勝は慶応サイドの応援が非常に多く、その圧に仙台育英が押され萎縮してしまったのではという意見もSNSを中心に見られます。
慶応の優勝、仙台育英の2年連続の決勝進出、この2ヶ月の全国の高校球児たちの熱い戦いの終着点が、こうした批判ばかりの風潮になんだか残念な気持ちになります。
勝っても負けてもおそらく批判は出たのでしょう。勝てば応援がどうのこうの、負ければやっぱり坊主やエンジョイはダメなんだのと。これは強いが故、人気があるが故なのかもしれませんね。
そもそも当事者たちはどのように感じているのかが置き去りになっているのでは?と思います。慶応、仙台育英の選手たち、監督、チームスタッフのみなさんはどう感じているのでしょう?そこが一番大事にすべきことなのではないでしょうか。実態や背景を知らずに、見たままを主観的に論じたり批判したりするのは、もはやただの感情でしかないのでは。嫉妬もそこには含まれるかもしれません。

そもそも野球応援をしていて、甲子園だろうが、地方大会だろうが、対戦相手がミスしたり、フォアボールを出したりした際には、よし!と思うのは当然のことです。勝ちあがっていくことをお互いに目指しているのであれば、何も不自然なことだとは思いません。他国のプロスポーツを見てもそうですよね。バスケのフリースローを妨害するために、ファンがいろんな工夫をして気をそらそうとするのも一つの応援。肩を組んで応援歌を歌うことが何がまずいのか、正直よくわかりません。本気で応援する、本気で応援されることは決して悪くはないはずです。今回の応援が度が過ぎているというのも少し違う気がします。むしろあの応援が皆が目指したいけれども、あそこには到達できないというのが本音なようにも感じるのです。それが慶應義塾高校、慶應義塾大学の一番すごい、素敵な一面なのではないかと思います。

御殿場西高校も、頑張る仲間を本気で応援し合う学校になりたいと思います。生徒も、先生も、保護者も、学校に関わるすべての方々が、それを通して御殿場西高校のアイデンティティを共有するような学校になりたいと思います。

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