デザイナーのためのカメラ知識
デザインをやっていてカメラ(一眼レフ)を持っているというひとは多いと思います。ただ、きちんと使えているかと聞かれるとどうでしょう?
なんとなくオートのまま使っていたり、A(絞り優先)モードがいいよと聞いてとりあえずAで使ってみているとかいうパターンも多いのではないでしょうか?
それは、おそらくPhotoshopが使えてしまうからだと思いますw
デザイナーでPhotoshopが使えてしまえると、クライアントから渡されたなんということもない写真をどうにか素材として加工することに慣れてしまい、"後加工でなんとかしてしまおう思考"に陥ってしまうからではないでしょうか。
実際自分も一眼レフ自体はフィルムの時代から使っているので20年以上使ってますが、まともに操っていると言えるようになったのはここ数年ですねw
特にこの数年現場でムービーのカメラを扱うようになったので、
露出や絞り・フォーカス(ピント合わせ)・シャッタースピード・ホワイトバランスを覚える→おのずと一眼レフでムービーを撮ることも増える→ムービーのカメラも一眼レフも仕組みは似ている、
ので自然と操作を覚えるようになりました。
一眼レフのカメラでまず覚えないといけないのが、
・F値(絞り)
・シャッタースピード
・ISO
の3点の関係です。
まあとにかく最初これに悪戦苦闘しますw
数値が上がるとどうなる?下がるとどうなんだっけ?みたいな。
まず、F値ですが、これは数値が下がると明るくなり背景がボケます(被写界深度が浅くなる)。F2.8など開放とも言いますね。数値が上がると暗くなり背景はシャープになります(被写界深度が深くなる)。
※ムービーのカメラだと、舞台など引きで撮る場合、ピンボケを防ぐためにわざとF値を上げめに撮ったりします。
シャープに撮れ、被写界深度が深いので遠くまでピントが合って来ます。
シャッタースピードはスポーツ撮影や運動会など、動体を撮るときにはキッチリと合わせていきたい数値です。
分母の数値が上がるとシャッタースピードが速くなり、分母が下がるとスローシャッターになります。
※ムービーの場合、特殊な撮影の仕方をするとき以外は、ほぼ1/60(1/50)と1/100しか使いません。
ISOですが、こちらは数値が上がると明るくなりその代わりに写りがざらつく、数値が下がると暗くなるが画質は綺麗に撮れる、という違いがあります。
※ムービーには一眼レフで撮るとき以外は、ISOはありません。
まず、このF値/シャッタースピード/ISOの3点を操る習得がキモになってきます。
そして、忘れてはいけない
・フォーカス(ピント合わせ)
・ホワイトバランス
ですが、一眼レフでの撮影の場合、この2つはほぼオートで問題ないです。
特にフォーカスに関しては、私もスタジオカメラマンから舞台のカメラマン色々な方に聞きましたが、今はプロの現場も皆オートフォーカスです。
最近新しく入ってくる新人さんなどは、マニュアルでフォーカスしたことがないそうですw
それほどまでに今のデジカメのフォーカスの精度は上がってるんですね。
とまあ、ここまで基本の基本を連ねただけで、カメラに慣れていないと頭がこんがらがってきますがw
結論から言うと、一番は撮って撮ってのトライ&エラーで、身体(カラダ)に染み付かせる!ですね。頭だけで覚えても、体はまったく動きません。ほんとです。
「身体で考えろ!」なんて言いますが、まさにそれですね。
カメラは身体で覚えよう!ですw
楽しみながら使って、仕上がり具合を感覚で染み込ませながら、覚えてみてください。
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