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#18 権利と義務について

権利とは

権利(けんり)は、ある主体(個人や団体)が法律、倫理、または社会的な合意に基づいて享受することができる特定の利益や自由です。権利は通常、他の人や組織による不当な干渉から守られ、個人や集団が尊重されるべき範囲を示します。
以下に、権利のいくつかの一般的な側面を示します:

  1. 法的権利(Legal Rights): 法律によって規定された権利であり、個人や法人が法の下で享受できるものです。例えば、表現の自由、財産権、平等権、労働権などが法的権利の例です。

  2. 倫理的権利(Ethical Rights): 個人や社会が共通の道徳的価値観に基づいて享受できる権利です。これには尊厳、平等、公正などの原則に基づく権利が含まれます。倫理的権利は法的権利とは異なり、法律に直接結びついていないことがあります。

  3. 人権(Human Rights): 基本的な人権は、すべての人間が生まれながらにして有するとされる権利であり、法的・倫理的に広く保護されます。これには生命権、自由権、平等権、尊厳権などが含まれます。国際的な憲章や法律によって定義され、保護されています。

  4. 契約上の権利(Contractual Rights): 契約に基づく権利は、契約において合意された条件に基づいています。契約上の権利は、当事者が契約を履行する際に享受できる権利を指します。

権利はしばしば責任と対比され、個人や団体が他者の権利を尊重し、社会的な調和を促進するためにバランスが取られるべきです。権利の概念は文脈によって異なり、法的、倫理的、社会的な側面が関与することがあります。

会社という組織における『権利』とは

会社や組織における「権利」は、通常、法的な文脈や労働関係、契約に基づいて定義されます。
以下は、組織における権利に関連する主な概念です:

  1. 雇用権利(Employment Rights): 従業員は雇用権利を有し、これには公正な労働条件、適正な給与、安全で健康的な労働環境への権利が含まれます。雇用契約や法律に基づき、従業員の権利が規定されます。

  2. 表現の自由(Freedom of Expression): 従業員は合法的かつ倫理的な範囲での意見や提案を行う権利があります。ただし、組織の秩序や他者への悪影響になるような行動は制約されることがあります。

  3. プライバシー権(Right to Privacy): 従業員は、個人情報やプライバシーに対する権利を有します。組織は、従業員のプライバシーを尊重し、法律や規制に従って取り扱わなければなりません。

  4. 合理的な労働条件と待遇(Fair Labor Conditions and Treatment): 従業員は、公正な労働条件や適正な給与を求める権利があります。これは、適切な労働時間、休暇、労働者の権利に関する法的な基準と結びついています。

  5. 労働組合権利(Labor Union Rights): 労働者は、組合に加入し、団体交渉を行い、集団交渉に参加する権利があります。これにより、従業員は組織内での権利向上や労働条件の改善を求めることができます。

  6. 契約上の権利(Contractual Rights): 契約に基づいて、組織や従業員は相互に権利を有します。契約が守られ、取引条件が遵守されることが期待されます。

これらの権利は、法律や法令、従業員との契約、労働組合の権利、組織の方針に基づいて確立され、バランスが取られるべきです。組織はこれらの権利を尊重し、維持することで、健全な労働環境や持続可能な組織文化を築くことが期待されます。

権利とわがままは違う

権利とわがままは違います。
自分の権利だけ主張して義務を忘れていませんか?
組織の中において権利を主張するには必ず義務が伴います。

ルールが無い組織はむしろ不自由さを感じやすい

会社という組織において個人の権利を尊重するためには権衡を保つことが大事です。
なぜなら、個人の権利を過度に認めると、組織の機能性や共通の目標の達成に支障をきたす可能性があるためです。
したがって、組織には権衡を保つためにルール(義務)が必要です。

義務とは

義務(ぎむ)は、特定の法的、道徳的、または社会的な規範や要求に従って、個人や組織が負うべき責任や義務的な行動を指します。以下は、異なる文脈での「義務」の意味についての一般的な考え方です:

  1. 法的な義務(Legal Obligations): 法的な義務は法律に基づいています。法律は、個人や法人に対して守るべき基準や法的な責任を規定しています。例えば、契約の履行、納税、法に基づく規制の遵守などが法的な義務の例です。

  2. 道徳的な義務(Moral Obligations): 道徳的な義務は、個人や組織が善悪や正義に基づいて行動すべきとされる一般的な規範に基づいています。例えば、他人に対する思いやりや公正な扱い、誠実さなどが道徳的な義務の一例です。

  3. 社会的な義務(Social Obligations): 社会的な義務は、社会全体や特定の社会的グループに対する責任や役割に関連します。例えば、環境への配慮、社会奉仕活動、地域社会への貢献などが社会的な義務の一例です。

  4. 契約上の義務(Contractual Obligations): 契約上の義務は、合意や契約に基づいています。契約を結んだ当事者は、合意された条件や義務を履行する責任があります。

会社という組織における『義務』とは

これらの義務は、個人や組織が社会や法の中で機能し、他者との関係を維持するために重要です。義務を果たすことは、個人や社会の安定と調和を促進し、信頼関係を築く上で重要な要素となります。

権利と義務はセット

弊社では権利と義務はセットであるとお話させて頂いています。
個人の権利を過度に認めると組織の機能性や共通の目標の達成に支障をきたす可能性があるため権衡を保つことが大事ですし、義務を果たすことは、個人や社会の安定と調和を促進し、信頼関係を築く上で重要な要素となります。

簡単な『ルール』を明示する

会社という組織において、簡単な『ルール』を明示して個人の権利を確保しています。
一件矛盾しているように思えますが、『ルール』を守れば個人の権利を尊重できる(たとえば髪色の自由、マイクロマネジメントの廃止など)ため組織の中で動きやすくなります。

ルールの一例

・ 自ら率先して挨拶をしましょう。​
・ いつも笑顔を忘れずに。
・ 会社からの指示命令には従いましょう。​
・ レスは早く。​
・ 協調性を意識して行動しましょう。​
・ 仕事は期限までに終わらせましょう。​
・ 口ばかり達者で手を動かさない人は嫌われます。まずは自ら動きましょう。
・ 批判批評ばかりする人は嫌われます。ポジティブな言葉に置き換えてみましょう。​
・ できない理由を述べるより、どうしたらできるか考えて行動しましょう。
・ サボり癖があるなら、サボれない環境に身を置きましょう。​
・ 無断遅刻、無断欠勤は厳禁です。​
・ グループ、派閥を作ることは厳禁です。
・ 悪口は厳禁です。​
・ いじめ・パワハラ・モラハラは厳禁です。

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