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水道管は大丈夫?

旅行から帰った時など、しばらくぶりに蛇口をひねると、赤茶色の水が出たことはありませんか?

あの赤茶色は、水道管内部の錆びの色です。

2000年前後までは、水道管には鋼管と呼ばれる、鉄を含んだ管が主に使われていました。その鉄が、水に触れることでどんどん錆びてくるんです。

管の内部は樹脂でコーティングされており、基本的には直接水に触れないようにできています。しかし現場で管を切断した部分や、ごくわずかな傷などから水が侵入してしまうことがあり、長い時間をかけて鉄を錆びさせてしまうのです。

鉄は一旦錆び始めるとどんどん進行し、強度を失い、水圧に耐えきれず穴が開き、管から水が漏れてしまいます。
つまり赤茶色の水というのは、いずれ漏水事故を起こすよ!というサインなのです。

ではそうなる前に、どうしたらいいのでしょう。

今の水道管は樹脂でできた錆びない管が標準的に使われており、耐用年数は55年以上とされています。漏水事故も起こりにくく、信頼性の高い材質です。
なので、できるだけ早めに、家中の水道管をすべて樹脂管に交換しましょう。

すべて、というところがポイントです。

キッチンやお風呂などをリフォームすると、見える部分の水道管は新しくなりますが、見えない部分の水道管は、こちらから「すべて交換してください」と発注しなければ、まずやってもらえません。費用がかかりますからね。

一戸建ての場合は1階部分の水道管は床下に潜って配管作業ができますが、お風呂の下には潜れないケースもあるため、水道管の入れ替えはお風呂のリフォームに合わせて行うのがおススメです。

マンションの場合は水道管は床下に配管されることが多く、その場合は、交換する際に床のフローリングなどを一旦剥がす必要があります。そのため内装や水回りと一緒に、水道管の入れ替えをまとめて一度にリフォームすると、無駄なく費用を抑えることができます。

本日のまとめです。

2000年前後より前に建てられた家には、水道管に鋼管が使われていることが多いです。鋼管は放っておくと穴が開いて漏水事故を起こす可能性が高いので、できるだけ早めに水道管をすべて樹脂管に入れ替えておきましょう。

自宅の水道管が鋼管か樹脂管かわからない、という方は、床下点検口を覗いてみてください。ピンクやブルーの管が見えれば、既に樹脂管なのでご安心ください。それが見えない場合は鋼管の可能性が高いので、早めに樹脂管への交換をお勧めします。

↓ 一戸建ての台所床下を覗いた写真です。(樹脂管の例)

給水管床下04年5

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