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春が来た🌸

3月の最後の日曜
今日から夏時間が始まった。
どうやら、来年から夏時間がなくなるらしいので
日本人の私にとっては一つ、異文化が減る。

夏時間が始まるにふさわしい
暖かい春の日差しを感じる、久々のパリの風景。
川辺に集う多くの人を
人がいっぱいで嫌だと思ったり
若い子たちを見て、もっと騒げと思ったり
目に映る光景が
これほどに懐かしく感じるのは
コロナで2年の自粛を過ごしたからだ。


世界は変わった。
3年前の春、この辺りを歩いた時に
一体誰が伝染病のことを話し
戦争のことを口にしただろうか。
今日、久々に散歩をして
前と同じような景色を見ながら
そんな違和感に駆られた。
勿論そのことは、一瞬話題にあがったけれど
私たちははっきり自分自身の意見で
その会話にピリオドを打った。

「戦争は嫌いだ。
でも、私にはそれを止める術もないし
どちらかの国旗の色を掲げたり
どちらの国が悪いとも言わない。
その場所で犠牲者が出ることは本当に悲しいし
犠牲者が出ることを止めなければいけない。
けれど、それに対して戦うのは違う気がする。」


そんな雲が会話にかかりながらも
春の晴天のパリが一気に不安を拭い去る。


昨日、心にあった不安も心配も
パリをのんびり散歩していると
太陽の光のハレーションで
すべてが金色に包まれて
とにかく前だけを見ていたい気持ちになった。
とりわけ、
自分が一番安心できる相手と
時間も忘れて、疲れないペースで歩いて
歩けば歩くほど生き生きしてくるのは
最高に幸せな時間だと思った。


もしかしたら、
初めてパリの街をを好きになったかもしれない…


そんなことを
隣にある浅黒い横顔が金色に照らされるのを
眺めながら思った。

初めて本当に
自分のフィルターで物を見つめ
初めて本当に
自分のフィルターで感じる。

暗いニュースも
明るいニュースも
自分で選べばいいと思う。
忙しさも、暇も、
自分で選べばいいんだ。
幸せも不幸も
自分で選べる。

私が見たいものを
私が感じたいことを
素直に喜んで幸せを感じる。
それが自由にできる
自分の置かれた環境に感謝する。



自由は幸せを実感するためにある。


今日、学んだこと。
たぶん。

少なくとも
相方がいつもの百倍穏やかで
私が色々
笑い飛ばせたんだから
今日の一日は大成功だったってこと。


優しさ、余裕、笑顔。
これが自然に出れば
世界がもっと変わる。春が来た。





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