「国葬」の政治利用 -きしだが飛んだ日-|公家の政謀|岸田ウォッチング ④ 2022.7月
以下、本記事です。
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episode50|2022.07.22 OnAir|60's memories AREA37
今回のお話。
前回までのお話。
今回のお話。
ー01:06ー
さて今日はですね、50回目ということで、その話を過去を振り返りながら少ししようかと思ったんですが、その余裕はあまりなくて、ちょっと大きな事件がね。
参議院選挙もそうなんですが、今日は本当は参議院選挙の話を中心にする予定だったんですけれども、その最中に安倍晋三さんの銃撃事件が起きて亡くなられるという、非常にショッキングな事件が起きたということなんで、やっぱりこれに触れないわけにはいかない。
この時の様子、それから今、国葬をすることになってるんですが、それに対する反対の声がちょっと上がってるとか、それからもう一個ちょっと大きくクローズアップされてきたのが、銃撃した犯人が統一協会がらみの恨みからということで、この統一協会問題っていうね、政治と宗教の問題でもあるんですが、これも触れざるを得ないということで、前半は安倍晋三銃撃事件に関連して、今までの経緯と今後の話をしたいと思ってます。
それから後半は、やっぱり参議院選挙の結果を受けて、そして安倍さんが亡くなられたということで、やっぱり自民党内もいろんな動きが出てくるんですよね。岸田さん、これ前に私の番組で話したんですけど、岸田さんと安倍さんとはかなり政策の違う、派閥の違う自民党の中でも大きな二つの潮流だったわけで、その関係を含めて今後の自民党内でのいろんな動きが出てくること。それから野党が、ほぼ予想どおりの結果になったので、これも絡めて今後の政局の行方についても少しお話をしていきたいと思っております。
それでは今日もたかはしはじめが生放送で2時間お送りしたいと思います。
ー03:33ー
最初は、まあ参議院選挙があったんですけども、それよりもちょっと大きな話題になったのが、安倍晋三さんの銃撃事件ということで、ちょうど2週間前ですね。7月8日の午前11時半ですね。奈良県、奈良市内の駅付近で、西大寺駅ってところですけども、そこで安倍晋三さんが銃撃を受けて、夕方には亡くなるという衝撃的な事件が起きたということです。
ちょうど投票日の2日前ということでね。それが参議院選挙にどういう影響を与えたかという話は後でするとしても、とにかく衝撃的な事件です。これがニュースで流れて、私もテレビ、その時ちょうど見たんですけれども。
安倍さんはね、とにかく総理大臣は長いことやったというね、歴代一位ということで、こんな長期政権になるとも思ってなかったわけですけれども、その話は以前にもちょっとしたんですけれども、安倍政権の評価っていうのは、これからしていかなきゃいけないんですが。
その方が亡くなられたということで、この時、最初の論調というか、皆さんショックを受けたということで、これはもう政治的な犯罪だというね、政治的なテロであるという、そういう受け止めが非常に強くてですね。
それで、民主主義に対する挑戦であるという、そういう放送のされ方がしてたんですけれども、これはちょっとね、私、政治学が専門なんですけれども、テロとか暴力や銃を使って人の命を奪うという行為、いわゆる殺人行為ですよね。これが全てがテロなわけじゃないんです。
これはもう今回、公衆の面前で殺人が行われたということで、しかもその殺人は政治的な意図ではなくて、宗教絡みの恨みだったという、個人的な恨みという話になってったわけです。
これはただ、こういう事件が起きると、一番違和感があったのは最初の報道ですけど、やっぱり民主主義に対する脅威だという言い方をみんなしてしまったのは、もう根本的に違和感があって。
なぜかというと、言論封殺ということになるわけです。今回はそれともまた違うんですけども、でも選挙期間中にああいう形で政治家の命を奪ったわけですから、そういう意味では言論が封殺されたという点ではその通りなんですが、これはただ民主主義の問題じゃないんですね。
実はちょっとわかりにくいかもしれないんですが、これは自由の問題なんです。身体の自由。つまり自分が殺されない自由。そして自由に振る舞えるというね。そして言論活動もできるという。要するに生命の自由というのがあるんですが、生命の自由を奪われた事件なんだということで、これは民主主義に対する挑戦じゃなくて自由主義に対する、実はね、暴力なんですよね。
自由の封殺なんだっていうところは、そういう自由を奪われたという論調が、日本では一切起きないというのが非常に違和感があって、これは何でかというと、日本はその自由主義っていうのは理解されてないんですね。何か起きると全部、民主主義。
もう民主主義。例えばこれちょっと整理すると、なぜ民主主義の脅威だっていうふうに言えるのかってことなんですよね。たまたま政治家が選挙期間中に殺害されたということが民主主義の脅威だっていう話になっちゃうんですけど、これはやっぱり民主主義の問題ではやっぱりないんだっていうことね。自由を奪われたんだっていうことを一個はっきりと本当はさせたいなと。
私はその報道を見たときに思ってたんですけども、皆さんが口を揃えて呪文のように民主主義、民主主義って言うんですけど、日本ではやっぱり民主主義のことをよくわかってない人が多い。何かというと民主主義の危機だと言ってしまうということなんですが、そこはちょっと違和感が非常にありましたね。
それと、その後ですけれども、だんだん事件の背景が見えてきて、そこで容疑者というか、実際に殺人未遂ということでその場で逮捕されたわけで、瞬間的にね。その人がもう警察で取り調べを受けて、犯行の動機について語り始めたと。母親が宗教団体に奪われてね、多額の借金をして家族が崩壊したということに対する恨みだと。その宗教団体に安倍晋三氏が非常に深く関わっているということで、その宗教団体の幹部を狙ったんだけどそれはガードが固くて狙えないということで安倍さんを狙ったというね。そういう話になってるわけですよね。
これがかなり、もうほぼその日のうちに明らかになってきたわけで、そうするとやっぱり論点は、ますます民主主義とか政治的なテロではないという話になっていったんですが、なかなかそこの論調は変わらなかったと。しかもその宗教団体がどこかというのはうすうす流れてたんですけれども、参議院選挙が終わるまでは報道されないという形になって、これもかなり問題なんですよね。
結局、今ははっきりしたんですけど、かつて統一協会というふうに言った宗教団体がありまして、これは国際勝共連合という話にも関わってくるんですけど、知ってる方も知らない方もいると思いますが、かなりいわくつきの団体でして、そこといわゆる政治家、安倍さんに限らないんですけどね。自民党だけでもないんですけれども、非常に深く関わっている政治家がいるということで、このことの問題がいまようやくクローズアップされてきたということで、おそらく野党はいま統一協会問題ということで対策本部を立ち上げたりしてやり始めてますので、しばらくはこのテーマが巷でいろいろと議論されていくだろうというふうに思います。
この問題は少し後で取り上げたいのと、もう一つが、国葬をめぐる問題ですね。もうこれは閣議決定で決めたと、決めるんだという形になっているんですが、これの是非をめぐってもう一つ議論が起きているということで、この2つの問題を少し前半は考えていこうかなというふうに思っています。
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