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【記事紹介】岸田ウォッチング ④ 公家の政謀|2022.7月 「国葬」の政治利用 -きしだが飛んだ日-

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岸田ウォッチング ④ 公家の政謀|2022.7月 「国葬」の政治利用 -きしだが飛んだ日-

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2022年の7月、参議院選挙中に安倍晋三元総理が銃撃され、岸田総裁がその後の国葬を閣議決定で執り行っています。岸田総裁の決断は非常に早く、その背景にはお公家集団である宏池会の政治的利用の疑いがあります。国葬の政治利用や参議院選挙結果、岸田文雄の支持率低下など、岸田さんの行動原理と政治家としての評価を含めた政治解説が行われています。
目次
安倍晋三元総理の銃撃事件 01:10
国葬の決定とその理由 09:52
国葬の政治利用と参議院選挙結果 15:44
岸田文雄の支持率低下と将来の総裁選挙 18:46

岸田ウォッチング ④ 公家の政謀|2022.7月 「国葬」の政治利用-きしだが飛んだ日-、というタイトルにしました。
これは、2022年7月22日に、あるコミュニティFMで、私が生放送で語った音源のnote記事ですね。その文字起こしを、岸田さんに関する発言の部分を、と言ってもかなり、ほとんど、その2時間の生放送のうち、8割方その話をしているんですが、その音源の記事について、自分自身も振り返りながら、このとき何があったのか。ちょうど2年前ですね。2022年の7月、何があったのかということを、皆さんにも思い出していただきながら、それから2年が経ちましたということなんですが。これまで岸田ウォッチングの①②③ということで、岸田総裁総理の誕生から追いかけてきました。
2年前には、実は参議院選挙があって、その最中に安倍晋三元総理が銃撃を受け、死亡するという事件があったんですね。そのこと自体も重大な問題なんですが、そのことに関して語っていることと、それからその後、9月に国葬を行うと。安倍前総理について国葬を執り行うということを閣議決定したんですね。岸田さんが決断したわけです。珍しく。
それまで実は、その1、その2、その3を聞いていただいた方はわかると思うんですが、岸田さん何にもしないことで支持率が下がらなかったのが、この国葬をやるというのは、決断が早かったんですね。
それからもう一個は、統一協会問題。これ次回のその5でお話ししますけれども、統一協会問題に絡んで内閣改造に踏み切るんですね。これもまた支持率を下げたんですね。普通、内閣改造に踏み切ると支持率は上がるんです、改造した直後は。なのに下げたと。ここから岸田内閣、首相の内閣支持率はどんどん下がっていくと。一時的に上がった瞬間もあるんですが、ダダ下がりして、いま2024年の6月29日ですが、下がった状態にあるわけです。
9月には総裁選挙を2024年には迎えるわけですが、3年前の自民党総裁選挙、2021年9月に岸田さんは自民党の総理総裁になりました。その時のことは、岸田ウォッチングのその1その2で少し語らせていただいたんですけれども、その時に私がリアルタイムで語ったFM音源も参照しながら、語らせていただいたんですが、そしてそれから3年経ちましたということで語っているんですけれども、今回はこの国葬問題。
それから、主に国葬問題ですね。他にもいろいろ喋っているんですが、中心的には国葬問題について岸田さんの決断は非常に早かったと。実はこれは、その6でお話しすることになるんですが、岸田ビジョンという本があるんですね。岸田さんが総裁選挙に出る前に書いて出した。総理になった後にもそれの改訂版を出した本で、その前書き、はじめにとあとがきがいろいろ面白いんですが。これはその6で少し触れようと思うんですが、そこに、これは総理総裁になってからですね。第100代内閣総理大臣に就任して、もう意気揚々と2021年10月4日に、まあとにかく第100代総理になったんだということの、はじめにの最初の方に、岸田ノートっていうのがあると。
その岸田ノートにはいろんな言葉を書きつけていると。いろんな批判を受けるんだけども、批判をどう受け止めるか、批判は貴重なアドバイスである。聞く力イコール受け止める力。これ聞き流す力じゃないですよ。鈍感力でもないです。聞く力=受け止める力。そのあと、飛ばない男、飛べない男と言われたがそれでいいのか。戦う姿勢を見せ続ける。
自分のノートに自分を鼓舞するように書いてるんですね。つまり岸田さんは飛ばない男、飛べない男と言われ続けてきた。そういう政治家だということですね。ところが、飛んだんですね。総理になってなかなか飛ばなかったのが、最初に飛んだのが国葬なんですね。安倍さんの、銃撃で安倍さんが亡くなって、それで国葬やるぞって。ここで初めて飛んだわけです。岸田さんは総理大臣になって。1年経ってないね。10ヶ月ぐらい経ってようやく飛んだんですね。
これが大失敗だったということですね。大失敗。なぜ失敗したのか。私、2年前の音源でこんなふうに言ってます。過去の私が語ってるんで、今の私が語ってるわけじゃないですが。少しそのFMの生放送の音源ですね。2022年7月22日のオンエアでしたかね。そのときに過去の私はこんなふうに語っていたということをちょっと紹介しながら、その上で今、3年経って、それから2年ですけど、総裁になって3年経って、支持率がここまで下がっていく中で、総裁としての続投に意欲を燃やしてる岸田さんをどう評価するのか。これが、この岸田ウォッチングの趣旨なんですけれども。
その1つのエピソードとして、安倍晋三元総理銃撃事件に対する対応。そのときには、1つは国葬問題。もう1個が、統一協会に対する対応。これはその後、来月ですね。その翌月に統一協会問題を語ってます。特に、内閣改造に踏み切ったんですね。統一協会問題絡みでね。それの意図ですね。岸田さんは結局、何を考えて飛んだのか、ということを私なりに推測するわけですね。そんな話を語ってるわけです。
記事というか、2年前の音源をちょっと紹介していきたいんですが、そのとき、今から2年前の7月22日のコミュニティFMでの生放送では、とにかく、岸田さんじゃない、安倍晋三さんの銃撃事件が参議院選挙中に起こったと。
本来、参議院選挙の結果について語る予定でいたのが、前半は、生放送は2時間あるんですが、前半1時間は安倍晋三銃撃事件に関して、そして後半は参議院選挙の結果を受けて今後、そして安倍さんが亡くなったことも前提に自民党、野党の動きがどうなっていくのかっていう話をしてるんですね。
まず前半ですけれども、参議院選挙があった7月8日午前11時半、投票日の2日前に安倍さんが亡くなったと、銃撃を受けてね。これは非常に衝撃的な事件だったということです。
ただこれが政治的なテロだと最初言われ、民主主義に対する挑戦だと言われたんですが、これはそうではなくて、個人的な恨みに基づく、公衆の面前での殺人行為だったと。何ら政治的な意図がなかったというね。そういう話ですね。
ところがこの時の報道は全て、民主主義に対する挑戦だ、脅威だというマスコミ報道だったわけですが、これに対して私はとても違和感を強く感じるんですが。しかも民主主義の危機だって言うんですが、これは民主主義の問題ではなくて自由が奪われたと。安倍晋三という個人の、政治家としての自由が奪われた問題で、これはもう自由主義に対する脅威なんだということなんですが、自由主義に対する脅威だということを言う人は一人もいないということなんですね。ここがその日本人は、というか日本社会はとにかく何かというと民主主義という言葉を使う。
すべてを民主主義で語る。何か起きると全部、民主主義に対する脅威だ、挑戦だっていう話をするんですが、民主主義は無節操に使われすぎることで価値を下げているというふうに私は思ってまして、これはもう何よりも自由主義に対する挑戦だと。言論の自由、生命の自由、自由主義に対する挑戦、言論の自由に対する犯罪なんだと。個人的な恨みに基づく殺人事件であっても、これはやっぱり自由に対する、個人の自由が奪われたことを重大視すべきなんだと。民主主義の危機はその後に出てくる問題だっていうね、そんな話をしています。
それからそこで、統一協会問題ですね。ここで統一協会との絡みが殺害の動機になっていたということで、この問題は、次回8月に語ってるんですが、この時、一番焦点は国葬をめぐる問題です。閣議決定で国葬をやるって決めちゃったと。これはもう拙速で決めたんですね。国会とかもすっ飛ばして、もう閣議で決めたと。これをどう考えるかっていう話をかなりしています。
この国葬問題について、戦後、吉田茂さんだけが例外的に国葬にふされたことがあるけれども、実は国葬には法的な根拠がなくて、そもそも日本で国葬が始まったのは明治政府とともに始まり、大正時代に国葬令っていうのが作られて、これは戦後、日本国憲法が制定される中で廃止されているわけです。つまり国葬にはもう法的な根拠はないわけです。現在、法的な根拠があるのは天皇崩御、大喪の礼ですね。たいもの礼じゃないですよ。大喪の礼だけが唯一の、日本の唯一の国葬なんです。それ以外の国葬は存在し得ないわけですね。ところが、これを閣議決定でやってしまったということ自体の問題です。
事件が事件だったので勢いで行っちゃったということなんですが、なぜ岸田さんはそれまで飛ばなかった、飛べない男だったのに、ここで飛んだのかですね。ここがロードスだ、ここで飛べ。このタイミングで飛んだわけです。国葬で飛んだわけです。なんで国葬問題で飛んだのか。ここには岸田さんなりの思惑があったというふうに私は考えていて、それがタイトルにも入れてる、公家の政謀を今回初めて入れたんですが、これは公家のまつりごと、公家のはかりごと。岸田さんが属する宏池会は自民党の中では、お公家集団と呼ばれてるわけですね。これは私が言ってるわけじゃなくて、先ほど言った岸田さんの本、岸田ビジョンにもお公家集団という目次があるわけで、自分たちで自認してるわけですね。
お公家集団の権力闘争という第6章、戦う宏池会って出てくるわけです。自分たちがお公家集団だって認識はあるわけですね。まさにお公家感覚でお公家のまつりごと、お公家のはかりごととして国葬をやるぞって決めたと。国葬をやるって決められるのは実は天皇だけだったんですね、明治時代。明治天皇の勅令で国葬は行われたわけです。
大正期に入って国葬令が作られて、法律的な根拠を持って、これも勅令だったんですが、法律的な根拠を持って国葬は行われたわけです。だから、天皇の意思で国葬を行うものだった、明治時代。大正以降は国葬令によって法的な根拠を伴って行われた。戦後はその根拠が一切ないにもかかわらず、岸田さんは閣議決定で国葬を決定してしまった。まさにお公家感覚だとしか思えないわけですが。
ただ前例があったのが、これが麻生太郎のおじいちゃんの吉田茂さんですね。今回、国葬に関しては、国葬をやればいいじゃないかとどうも麻生さんが言って、岸田さんはそれに乗ったという節があったんですね。この時の報道でね、2年前ね。
この時は、国葬問題は大騒ぎになったわけです。国民からも反対の声、批判の声がいっぱい湧き上がって、あれはどこへ行ってしまったんだろうってぐらいもう消えてなくなってしまったんですね。この問題の追及はもう野党もしてないし。これこそまさに追及すべきだと私は思ってるわけですが。
とにかくこの国葬問題、吉田茂さんを国葬に付したことが例外的だったということです。もうそれ以外はやるべきではないんですが、再び前例を作ってしまった。悪しき前例を作ってしまったということだと思ってますので、これは後々、岸田さんがやった悪しき前例として、この国葬問題が語られることになるだろうと、50年後ぐらいにはね。
そう私は思ってるんですが、それはさておき、なぜ岸田さんは、飛べない飛ばない男が、安倍晋三さんの国葬の時には飛んだのかということですね。……続きを読む。

《元政治学者のどこ吹く風》岸田ウォッチング ④ 公家の政謀|2022.7月 「国葬」の政治利用 -きしだが飛んだ日-|LISTEN

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