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岸田ウォッチング ①|2021.10月 岸田総裁誕生

割引あり

本記事について、Podcastで語っています。
この記事の解説として、ぜひこちらを先にお読み・お聴きください。

【記事紹介】 岸田ウォッチング ①|2021.10月 岸田総裁誕生

以下、本記事です。

2021年10月22日オンエアの音源です。岸田総理の3年間を、過去の音源で振り返るシリーズです。

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episode41|2021.10.22 OnAir|60's memories AREA37

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以下、本記事はLISTEN文字起こしからの一部抜粋です。

2021年 10月
菅義偉総理辞任から岸田総裁総理誕生へ。
派閥力学だけで決まった総裁選挙。
そして、総選挙へと突入。
総選挙の真っ只中、岸田政権の行方について語りました。

10月22日に行われたフライデースピーカーズの第4金曜日の生放送では、政局を中心に話題が展開されています。菅総理大臣の辞任から自民党総裁選挙、そして総選挙についての主な話題が話されています。
保守本流と保守傍流の関係や岸田文雄氏が自民党総裁になった背景などが語られています。保守本流と保守傍流の派閥についての詳細が語られ、岸田文雄さんの保守本流の色を出す動きが注目されています。
また、岸田文雄政権の影響力についても取り上げられ、総選挙の結果が予測されています。岸田文雄が自民党の総裁選挙で圧勝し、政権の連立が継続する見込みです。岸田派が保守本流の政策を進める一方、安倍派がブレーキをかける役割を果たしています。
岸田政権の長期化と力の持ち方が注目されていますが、政権交代の可能性は低いと予測されています。自民党の派閥や次期総裁の選出について話され、政治の動向や政治家の影響力に注目が集まっています。(AI summary)
目次
菅総理大臣の辞任と自民党総裁選挙 03:41
総選挙への展望 11:24
自民党の派閥 14:48
自民党派閥の票動き 24:28
保守本流と保守傍流の派閥 29:07
岸田文雄さんの動き 31:30
岸田文雄政権と総選挙 41:02
岸田政権の継続と課題 51:55
自民党の派閥と岸田文雄の手腕 57:13
河野太郎と自民党内の展望 1:00:29

ー03:58ー

主には3つですね、政治の話ね。

1つは菅さん、菅総理大臣はなぜ辞任したのかっていうね。
この話をちょっと振り返るっていうことと、人気がなくなって支持率落ちちゃったからっていうのは1つあって、しかも衆議院選挙も目前ですので、やっぱり選挙に負けちゃうということがあったんですが、でも辞めない手もあったはずなんですよね。

菅さん自身は、実はその、役員人事とかね、内閣の方をいじったりとかしながら、乗り切ろうとしたんですが、これがうまくいかずに。ここではむしろ自民党内の、いわゆる結構ドロドロしたね、争いが今回あったわけですが。

2つ目が、自民党総裁選ですね。
これ河野太郎さん頑張ったんですけれども、岸田文雄さん。岸田さん予想した人どれだけいたかわかりませんが、岸田文雄さんという方がなったんですが、この人一体どういう人なんだろうっていうことから始まって、お話をしなきゃいけないかなと思いますし、自民党総裁選が、なぜああいう結果になったのかという話が2つ目ですね。

3つ目が、やっぱり総選挙ですね。もう告示されましたね。これでもう22日だから、3日ぐらい経ったんですかね、選挙戦入ってからね。10月31日が総選挙の投票なんですが、これは結局、衆議院議員の任期がもう4年間って決まってまして、その4年任期、もういっぱいいっぱいなんですね。

これ以上、遅らせられないという最後のタイミングという、これ本当に歴史的にも、ここまで任期満了で選挙するってのは初めてじゃないかなと思うんですけれども、私がこの放送で何度か言ってましたけど、菅総理大臣は解散のタイミングを失ったという話で、結局最後まで、最後の最後まで、要は任期満了まで解散できないという話をしたんですが。

そこでまさか菅さんが辞めて、岸田さんになって総選挙になるというところまでは言ってはいなかったんですが、ただ自民党総裁選自体は動きがあるかもしれないっていうね、そんな話はしてたんですけれども、そのあたりの話を前半は少しお話ししていこうかなと思います。なるべくわかりやすくですね、いきたいなと思います。

まず、菅総理大臣が辞任をいたしました。約1年務めたということになります。安倍さんが辞任した後を受けて、菅さんが、官房長官だったんですけどね、総理大臣になって、9月3日に辞任を表明しました。結構突然だというふうに受け止められたと思うんですが、とにかく支持率がずっと下がってきてたということ。

いわゆるオリンピック・パラリンピックが終わったということ。ところがコロナは収束しないということで、ある意味、菅さんはずっとコロナが一番ピークの時期に総理大臣に務めることになって、岸田さんになったら、コロナも収束しつつあるみたいな話になって、そういう状況もあるんですが、やっぱり一番大きかったのは、菅さん自身のキャラクターもありますよね。そもそも総理大臣向きということではなかったんだけども、安倍さん辞めた後、菅さんがやらざるを得なかったと。

しかも自民党内の派閥という話が、この後出てくるんですが、自民党内の派閥の後押しもあったと。主要な派閥の後押しもあったと。今回、菅さんが辞任するに至ったっていうのは、いくつかあるんですけど、一つは、やっぱりその派閥の後ろ盾がなくなったっていうね。これ一個あります。これ自民党総裁選にも絡んでくるのでね、二つ目の話とちょっと関連するので、また話したいと思うんですが、ただ直接的な理由はやっぱり選挙ですね。選挙に負けるという。

菅さんでは選挙に勝てないと、自民党議員の多くが思ったというのがやっぱり一番おおきい。もちろん背景には国民の支持率が落ちてきたっていうこともあるわけですけれども、もっと直接的な理由は、私はこれは横浜市長選ですね。横浜市長選挙っていうのが、8月下旬にあったんですけれども、この横浜市長選で、いわゆる小此木八郎さんってかなり有力な、いわゆる大臣クラスのことも経験した自民党の有力政治家ですよね。この方を推したんですが、菅さんが。しかも神奈川、横浜っていうのは菅さんのまさに地盤なんですね。地元なんですよね。

ところが、そこで大敗北してしまったということで、有力政治家を立てながら、自分の地盤、お膝元で完敗したというね。これが衝撃で、菅さんはやっぱりそれが一番大きく、本人自身もこれはもう無理だと思ったんじゃないかなと思いますし、もう一個、最初に言いました。自民党内の派閥の後ろ盾が完全になくなったと。

ここで後でちょっとまとめてね、自民党の派閥ってわかりにくいので、
ちょっと歴史的な経緯も含めて少し勉強しようかなと、今日は思ってます。

ー22:38ー

それに対していわゆる岸田文雄さん、今回総理大臣になった方。
この方は一体何かというと、この方こそがまさに保守本流のど真ん中を引き継いでる方なんですよね。先ほどの流れで言うと、いわゆる吉田茂から大平正芳。これ宏池会っていう、結構有名なんですが自民党宏池会っていう、かつて最大派閥だったし、高度成長とかね、戦後から高度成長とか、やっぱりずっとリーダーシップ発揮してきた派閥というふうにも言われてるんですが、これが引き継いでるのが実は岸田派なんですね。

ところがそこから出てきた保守亜流として、いわゆる佐藤派を丸ごとひっくり返す形で田中派になっていったのが、これが今でもあるんですけども、この流れがもう一個あるということなんですね。その意味では、この間、実は安倍さんとか麻生さんとかいう形で、麻生さんはちょっと本流の流れも汲んでるんですが、むしろ安倍さんを軸に見ると、あるいは二階さんっていうのを見ると、保守傍流が力を持った、自民党内でね、時代が続いてた中で、本流に戻ったというね、そういう言い方もできるんです。

が、岸田さんは、だけども、いわゆる自分の派閥だけでは、総理大臣になれない。ということで結局、安倍さんとか麻生さんとかね、最後は二階さんね。二階派になってるんですけど今。この力も借りてるということで、保守傍流の力も借りながら、保守本流の人が今回、総裁・総理大臣になったという、そういう話なんですが。もう、わかりにくいですね。

ー26:04ー

今度、総選挙いま行われてますけど、ここで政権交代と野党は言ってるんですが、ただ自民党はやっぱり過半数割れしそうなんですね。だけど政権交代は簡単に起きないという話を、最後には今日はしたいんですが、その前にですね、なぜ自民党総裁選で河野太郎さん頑張ったのに、地方票がいっぱい入ったのに、人気もあったのに、自民党の議員票が入らない。ほとんど入らない。

ちょっと票数、言いましょうか。自民党の党員票ですね、都道府県の党員票、第1回目の投票のとき、河野太郎さん169票、岸田さん110票。これ思ったより入ったと言われてるんですが、169票河野さん、110票岸田さん。高市早苗さんが74票。これも結構入ってるんですよね。野田聖子さんが29票と。

一方、議員票ですね、国会議員票ってありまして、こっちが重みを持ってるんですが、河野太郎さん86票、岸田さんが146票、高市早苗さん114入ってるんですね。そして野田聖子さんが34と。

河野太郎さん、圧倒的に国会議員票が入らないと。本当はもうちょっと入る予定だったんだけど、入らなかった。

ここでいわゆる派閥ですね。自民党の派閥っていうものがわかってないと、この票の動きがわからないということになるんですね。高市さんと岸田さん。これは結構、最後は手を組むっていうかな、岸田さんの票と高市さんの票が集まる形で、まあ全部じゃないんですけど、集まる形で岸田さんが2回目の投票で圧勝するという話になった。

この辺をちょっと読み解く上で、自民党の派閥をもう少し整理したいと思います。ややマニアックかもしれないですが、知っておくと、この人とこの人、こういう関係なのねっていうのがわかると思います。

ー31:42ー

その派閥が全部くっついたから、国会議員票が全部岸田さんに集まるという形になったんです。結局、麻生派は河野太郎でまとまりきらなかったわけですので、自由投票になったので。

ところがその細田派、安倍さんのいる細田派から、それから岸田さんのいる岸田派から、そして麻生派から二階派まで、主要な派閥4つ。竹下派も乗るわけですから、主要な派閥5つがもう全部、岸田さんに最後回ったという形になるわけです。

安倍さんが最初、高市早苗さんを応援するでしょ。これはある意味正しいんですよね。高市さんは無所属なんですけれども、やっぱり岸田さんと安倍さんは全く、保守本流と傍流で、違うんです、系統がね。だから、岸田さんを素直に押せないという話になってて、これはある意味当たり前のことなんですよね。

安倍さんの上手なところは高市さんを押すことで、いわゆるタカ派の票を全部固めるわけです。保守傍流のタカ派の票を固めて、それを最後に岸田に持っていって、いわゆるキングメーカーというか、後ろ盾として影響力を発揮するという。安倍さんは一種のキングメーカーになった部分があるのね。

それから麻生さんもそうですよね。結局、河野太郎は自分の派閥から出てるんだけれども、麻生派としては、河野太郎で一本化せずに、やっぱり影響力を持ち続けるってことをしたし、二階幹事長、元幹事長で、この人が最後の最後で河野太郎を裏切るわけだよね。

で、岸田さんに乗るという話になる。これ一回目の投票でもう乗っちゃったんですよね。だから河野さんの国会議員票が全く伸びないという話になって、結局、河野さんはいわゆる派閥からの応援というのは、基本的には明確には得られてなくて、石破さんの派閥からは応援あったし、麻生派からの一部応援あったけど、それ以外の若手の国会議員とかを主に集めていて、結局、主要な派閥は全部、岸田さん、高市さんに入って、最後は岸田さんに全部流れて、岸田さんが圧勝するという話になったわけです。

これ実は1年前に、岸田さん総裁選に出てるわけですけど、菅さんが圧勝したんだね。菅さんは実は派閥に属してない珍しい方で、派閥に属してないのに総裁になったのは初めてじゃないかと言われてるぐらい、菅さんっていうのはちょっと変わり種なんですね、あの人はね。でも派閥がみんな乗っかったんです。二階派から、麻生派から、細田派から、岸田派から、みんな乗っかったんですね。

菅総理大臣、菅総裁ということで固めたので、1年前は菅さんが圧勝したと。今回、派閥の主だったところは、やっぱり岸田さんで最後は手を組むという形になって、それで岸田さんが圧勝するということで、いかに地方票、党員票が人気のあるところに流れても、結局、国会議員票で決まっていく

そこには、非常に派閥の影響力っていうのがあるんだっていうことをちょっと知ってほしくて、この話をしました。

そんなふうにすると今回の結果ね、単に誰が総裁として望ましい云々だけのレベルじゃないところで動いてるんだっていうところが見て取れるかと思います。

ー36:10ー

菅総理大臣の辞任から自民党総裁選、そして総選挙へと場面は移り変わってきてるわけですけど、この総選挙どうなるのかという話をする前にですね、
自民党の岸田文雄さん、これ一体どういう人なのかということなんですよね。

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