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進化する悩み

髙橋 直揮

人間は生きていく上で様々な悩みを抱える。
でも、ある意味、生きている証でもあるのだとも思う。

先日、不登校の相談を受けた。
私はスクールカウンセラーでも、社会福祉士でもないのだが、このような相談もたまにお受けするのだ。

専門家ではないので正しいとか、間違ってるとかは一切言わない。

一通りお話をお聞きし、私なりの解釈をした上で、内容に合った相談窓口をご紹介し、差支えなければ相談者と一緒に窓口でアドバイスを聞いたりもする。

現在、全国の小中学生の不登校生徒は24万5千人になるとも言われている。当然、原因は様々であるが、多くは「人間関係」や「勉強についていけない」「体調不良」などといった内容が多いそうである。


ここからは私見になるが、原因と言われるものが、仮に「学力低下」などといった悩みで不登校になるのであれば、どこの学校でも学力が最下位の生徒から不登校になるであろう。

でも実際は最下位の生徒が不登校になるとは限らない。(私も勉強の出来は悪かったが、不登校になったことはない)

「人間関係」で不登校になるのであれば、誰しも、友人や先生、部活動などで人間関係で悩んだことはあると思うが、その人達全員が不登校になるとは限らない。(暗黒の高校時代ですら、私は不登校にはならなかった。理由は何となく楽しかったから」

「体調不良」であっても、私の知っている限り、持病を持っていても何とか折り合いをつけて登校する生徒もいたし、障害を持っていても「学校だけは行く!」とがんばってた友人もいた。

勝手な解釈かもしれないが、多くの子供たちが、同じ経験をしていても「学校に行ける生徒と、行けない生徒」の違いのこそが、根本的な原因なのではないだろうか。

その差の原因はケースバイケースであると思う。また、時代がデジタル化していることも、ひとつの要因なのではないかと考える。

デジタル化を否定する気は全くないが、何らかのきっかけで仮に不登校になったとしても、今の世の中、家に四六時中居ても、スマホを使って、あらゆる「暇つぶし」をすることが可能だ。

そして、必然的に引きこもる重要なツールになるであろう。

例えば、オンラインゲームであれば、長時間使用していても、飽きるどころか、むしろハマってしまう仕組みに設計されている。子供どころか、大人でさえ依存症となっている。

SNSであれば、学校の友達に会えなくても、性別も顔も分からない世界中の友達を作ることも可能だ。


こんな話がある。

アップルのスティーブ・ジョブズは自分の子どもにiPadを触らせなかったそうである。または、マイクロソフトのビルゲイツは自分の娘が14歳になるまで、スマホを与えなかったそうだ。

開発した張本人だからこそ、デジタルがいかに危険かということを理解していたのではないだろうか。

世界中の天才たちによって、脳科学・心理学も研究した上で、ありとあらゆる手段でそれらを使わせ、それによって売上が上がるのだ。

またそれだけ研究されつくされているが故に、子供が依存してしまうと、極端な話、先日、静岡県で母親が13歳の娘のスマホを取上げたことが原因で、娘が母親を刺殺に追い込むような事件が起きるのではないか。

依存してしまえば、麻薬常習者から麻薬を取上げるのと変わらないと思う。


話は逸れたが、不登校になる原因は奥深く、それを解決するには親も子供も、本当に大変である。

もしかしたら、子供に期待して、子供の変化努力で解決する問題ではなく、親が変わらなければならないことも、親として気が付かなければならないのかもしれない。

私は専門家ではないので、偉そうなことは言えないのだが、年々増加している不登校生徒の要因は、時代の変化にもあるように感じる。

昭和生まれの大人達は、様々な変化と困難を経験した、令和時代の子供たちを理解し、時代に合った研究をしなければならないと深く考えたのであった。