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【認知バイアスとは?】

【認知バイアスとは?】

最近、社会的に注目を浴びている

『認知バイアス』

とは何でしょう?

これについて、

青山学院大学教育人間科学部教育学科教授の鈴木宏昭博士は、著書

『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』(講談社ブルーバックス)

の中で、こう述べています。

「認知バイアスとは何か。

まず言葉を分解して考えてみることにしよう。

認知症という言葉があるおかげで誤解されることもあるのだが、
認知とは『心の働き』全般を指す言葉である。

心の働きはさまざまある。

ものを見たり聞いたり、
そこから何かを感じることから、
何かを学ぶ、
覚えるなどはもちろん認知である。

また見たこと聞いたこと、
知っていることを通して何かを考えたり、
判断したり、
創造・想像するのももちろん認知である。

それらを人に伝えるために言語を用いて行うコミュニケーションもまた認知である。

一方のバイアスとは何だろうか。

偏見、固執、先入観、
偏った好みなどの訳語が辞書を引くと出てくる。

『バイアスがかかっている』

という言い方をよく聞くが、
これは先入観にとらわれて物事の一側面にだけ注意が向けられ、
その他の側面についての思慮が足りないことを指す。

このような次第だから、
認知バイアスという言葉は、
心の働きの偏り、
歪みを指す。

ただしだからと言って、
精神疾患などに見られる心の働きを指すわけではない。

こうした疾患を持たない人たちの行動の中に現れる偏りや歪みに対して認知バイアスという言葉が用いられる。

(中略)

ある場面での賢さは別の場面での愚かさの原因となるし、
ある状況での愚かさは別の状況で人が見せる賢さの裏面なのだ。」(4頁〜5頁)

自分では論理的に判断しているつもりでも、

実は、

論理的ではないこともあります。

私たちは、

さまざまな認知バイアスにとらわれています。

たとえば、

確証バイアス(自分の持つ信念や推測を検証するとき、それらを確認もしくは証明する証拠を求め、否定もしくは反証する証拠を無視する傾向)、

自己中心性バイアス(他者評価や他者の内的状態の推測をする時に、自己や自分の内的状態と類似していると偏った結論を導くこと)、

自己標的バイアス(他人よりも自分が、注目されていると感じる心)、

自己奉仕バイアス(成功は自分の能力で失敗は環境のせいにすること)、

後知恵バイアス(物事が起こったあとに、それは最初からわかっていたと考える)、

正常性バイアス(異常事態であるにもかかわらず、それを正常の範囲だと考える)、

現状維持バイアス(未知のものや変化を受け入れられず、今のままでありたいと望む心理)、

行為者・観察者バイアス(他人の行動は内面に原因があるとし、自分の行動は外的要因[環境など]のせいにする)、

コンコルドの誤謬(ある対象への金銭的・精神的・時間的投資をしつづけることが損失につながるとわかっているにもかかわらず、それまでの投資を惜しみ、投資がやめられない状態)

バンドワゴン効果(ある出来事や商品等の選択肢が多数者に選ばれている、あるいは流行しているという情報が流れることによって、その選択肢への支持がよりいっそう強固になる現象)、

アンカリング効果(様々な数量を推測する際、何らかの基準となる数値が与えられると、それがアンカーとなって推測される数量が影響を受ける現象)、

フレーミング効果(心的構成のあり方によって参照点が変わり、異なる判断や意思決定がなされる現象。選択肢の言語表現の仕方[ポジティブ/ネガティブなど]を変えるだけで、意思決定の結果を変えてしまう現象)、

ハロー効果(対人知覚において、一つの顕著な特徴、特性を、パーソナリティの全体的な印象にまで広げること)、

バーナム効果(誰にでも当てはまる記述を自分だけに当てはまる特徴だと勘違いしてしまうこと)

など。

では、

建設的・発展的・創造的になるには、

どうすればいいのでしょうか?

鈴木博士は、

同書の中で、

こう述べています。

「創造的になるには心の制約を外す、
緩和させることが必要であり、
それは数多くの失敗によってもたらされる。

そして失敗の過程での多様な試み、
そしてその無意識的評価が重要である」(189頁)

広い意味では、

失敗は存在しません。

失敗は成功に至るための手掛かり、

足掛かりです。

失敗することで、

目標は遠ざかるのではなくて、

近づきます。

だから、

積極的に新しいこと、

未知なるものにチャレンジすることが肝要です。

何事も、

思い込まない、

決めつけないことが肝心です。

頭をグニャグニャに柔らかくして、

視野を広げましょう。

形而下学だけではなくて、

形而上学も学びましょう❗️

『教義やイデオロギー、世間の権威に疑問を呈しなさい。

人々が当たり前だと思っていること、
人々が真実だと固く信じていることに疑問を示さなくては、
社会のしがらみという催眠術から目覚めることはできません。』(ディーパック・チョプラ)

(参考図書)
『認知バイアス 心に潜むふしぎな働き』
(著者 鈴木宏昭 講談社ブルーバックス)

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(推薦図書)
『富と宇宙と心の法則』
(著者 ディーパック・チョプラ 訳者 住友進 サンマーク出版)

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