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空間オーディオを楽しむ

先月のAmazonプライムデーでゲットしたAirPodsProがようやく届いて、人生初のノイズキャンセリング体験を楽しんでいる。正直、朝散歩のためだけに使うにはノイキャン機能は必要無いんだけれど、あったらあったで使いたくなるのが人間の性(さが)。

そういえば、AppleMusicが先月から新しい音楽体験として「空間オーディオ」を推しまくっている。無料のサブスクリプション期間は7月12日までだし、今のうちに体験しておこうと思い早速体験してみた。

空間オーディオという技術は自分でもよくわかっていないのだが、雑にに言うと360°ステレオということなんだろうか?普通のステレオだったらギターが向かって左、ベースが左、ドラムとヴォーカルは真ん中といった配置で聞こえてくる。それを、新しい技術でより立体的に聞こえるようにする技術なんだろうか?ドラムとヴォーカルの位置関係がわかるように。自分ではそんな理解をしているんだけれど、違っていたら教えてほしい。

立体的な録音技術というと、我らがコーネリアスの97年作「FANTASMA」が真っ先に思い浮かぶ。今から24年前のこの作品は、バイノーラルという録音技術を使ってレコーディングされていて、ヘッドホンで聴くと、音が360°立体的に聴こえて非常に実験的な作品だった。そして、立体的な音楽体験をより楽しむためにイヤホンが付属していたという面白い作品でもあった。

何十年と時間が経過すると、この付属イヤホンの耳あてスポンジが加水分解してボロボロになるという代物で、2021年の今、空間オーディオ盤「FANTASMA」が登場しても面白いかも!とも思う。

AppleMusicで「空間オーディオ」と検索するとジャンルごとにプレイリストがあって、過去の偉大な作品群でも対応しているものが結構ある。ただ、邦楽は全く無い。自分の検索下手なだけかもしれないが。

とりあえず過去に聴いたことのある作品でSpotify版と聴き比べてみようと思い、ビートルズの「サージェント・ペパーズ〜」を選んでみた。余談だが、このアルバムをSpotifyで検索すると3枚ヒットして、通常盤とデラックス盤、スーパーデラックス盤がラインナップされている。こういうのはボックス・セットで十分でサブスクにアウトテイク集は不要だと思うんだけどな。

で、聴き始めると確かに1曲目の「サージェント・ペパーズ〜」では最初のポールの声がより奥まって聴こえてきて、立体的に感じる。そして驚いたのが4曲目「Getteing Better」。ながらで聴いていたせいもあるし、久しぶりに聴いたのもあるんだろうけれど、全く新しい曲に聴こえてきてびっくりした。

もう1枚聴き比べたのはマーヴィン・ゲイの大名盤「ホワッツ・ゴーイン・オン」(こちらはAppleMusicにもSpotifyにもいろいろなヴァージョンがあってややこしい。)確かにAppleMusicの空間オーディオで聴くと、最初のイントロでだんだんと音が重なっていくところは、より立体的に感じる(語彙力の無さ、、、)。

もうAppleMusicとは「さよなら」するって決めていたんだけれど、こういった新しい音楽体験を感じるとちょっと名残惜しいというか、もうちょっとこの体験を続けたいな、なんて思ってしまう自分がいる。悩ませるぜ!Appleさん。


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