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#1564 映画『Winny』の感想

アマプラで映画『Winny』を観る。

公式サイトや映画内で語られているように、事件の内容としては、「ナイフを使った殺人事件が起こった時、ナイフを作った人を罪に問えるか?」というもの。

エンドロールで実際のインタビューシーンが流れる。そこでの記者から意地悪な質問に対する「返し」がかっこよすぎる。

映画の途中でも「トカゲの尻尾切り」というセリフが。(これは別の事件での話の流れでだが)。

ストーリーの根底にあるのは、この「トカゲの尻尾切り」

金子勇氏が無罪を勝ち取った後のインタビューで語ったように「誰かのせいにして終わる世の中では前に進まない」。

これは自分の住む小さな世界でも「あるある」な出来事。映画の中のような巨悪と戦わなくても日常的に存在する。

これは、逆に言うと、「言ったもんがち」「やったもん勝ち」の世界でもある。だけれども、「言ったもん・やったもん」が失敗したら一斉に叩く。もしくは「言ったもん・やったもん」のせいにする。こんな世界だと「言ったもん・やったもん」は萎縮して登場しなくなるし、前に進まない。

この映画では「出る杭は打たれる」で例えられている。これ、日本の縮図なのかな。

現在読んでいる本、『天才の光と影 ノーベル賞受賞者23人の狂気』に登場するノーベル賞受賞者達も世間や同業者から打たれまくっている。となると、世界的な縮図なのかもしれない。


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