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音楽サブスク登場前はダウンロード購入してた時代があった

いわゆる音楽サブスクリプションサービスが開始する前、音楽の購入方法として曲単位でダウンロード販売している時代があった。そういった販売方法は2021年現在でも存在しているんだろうか?

2006年位にiTunesStoreが開設されてと思うんだけど、いわゆるダウンロード販売ってものに最初は魅力を感じていなかった。というのも、当時はスマホも無かったし、iPodなど専用の音楽再生プレーヤーが必要だったから。

自分的には初代iPodに飛びついてみたものの、すぐに壊してしまったクチなので、その後、携帯音楽プレーヤーというモノの購入はどうしても見送るというかもうCD(もしくはレコード)でいいじゃん、という具合になっていた。

ただ、元来ものぐさなので、CDだったら頻繁にディスクを取り替えなきゃいけないし、元のケースにしまうのを忘れて、後になって「あのCD何処行ったっけ?」ってことが多々あったのも事実。

なので、スマホをiPhoneに変えて、iTunesStoreがより身近にやって来たときは、未来感というか、これでCDショップに行かなくても済むし、違うケースにCD入れちゃって何処行った?も無くなるし、一石二鳥じゃん!と感じたものだ。

そして、何より魅力的だったのは、当時のiTunesStoreはプッシュするアーティストを「今月の1曲」(今週のだったかもしれない)として無料でダウンロード出来たことだ。セコい自分は、毎回欠かさずダウンロードしてたな。環ROYさんなんかもあった。

で、当時、元ゆらゆら帝国の坂本慎太郎さんがソロアルバムをリリースするということで、結構Web上で盛り上がっていた。自分的にはゆらゆら帝国のファンというわけでは無かったのだが、たぶんコーネリアスこと小山田さんがプッシュしていたのもあったので気になったんだと思う。

そして、このアルバムはiTunesStoreでも販売していた。なので初めてデジタルデータとして購入したアルバムは坂本慎太郎さんの「幻とのつきあい方」だ。もう1曲めの「幽霊の気分で」からものすごくカッコよい。たぶん100回は聴いたアルバムだな。大人になって随分経つけれど、最近でもこんなに繰り返し聴くアルバムはそうそう無い。あれから10年も経ったなんて!

ただ、そんなデジタル購入の時代も長くは続かなくて、それから4年後には自分の中ではサブスクの時代になって、アルバムや曲単位で購入することは無くなってしまった。欲しいアルバムは無限にあるけれど、普通にサブスクにあるし、サブスクの曲を追いかけるだけで精一杯な状態だからだ。

データで購入すると愛着がわかないとかってイメージもあるけれど、自分の場合はそんな事無くて、確かにモノとしては存在しないけれど、ちゃんと所有している感というか、自分が買ったという実感はある。

デジタル購入の時代に手に入れたアルバムはそれほど多くはないけれど、iTunesが存在する限りいつでも手元にある感はある。

そういえば、所有している音源がデジタルデータという事で困ったことは一つだけあった。2015年にceroがアルバム「Obscure Ride」のリリースツアーで地元に来てくれた。そのLIVE終了後、即席のサイン会を開催してくれて、物販で買ったものだけでなく、CDとか持っていたらサインしてくれるって感じになったのだが、自分が持っているのはCDじゃなくて、iTunesのデジタルデータだったのだ。サインを貰うにも躊躇したと言うか、iPhoneにサイン貰うのも変だなと思って、結局出来なかったことがあった。その時はやはりモノとして持っておいたほうが良かったななんて思ったりもした。


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