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豊富温泉滞在日記⑬-湯治の先輩の言葉(43)

こんにちは!
和らぎと美と健やかさをお届けする華道家。
『ずっと健康に、もっと美しく』の伴走者 髙坂夏子です(*^^)v

数日前、無事、北海道の十勝地方にある広尾町(自宅)に帰ってきました!
いやーやっぱり自宅って良いですね~(≧▽≦)
自分の布団って良いですね~~!
家族が揃っているって良いですね~~~!

湯治に来ると、皮膚の状態が良くなるのは勿論、
わたしも息子も心が緩みます。
それは
「ここにいると、皆が同じ(似たような)状況、思いを持ってここにいる」という共通点、つながり感、理解し合えるという安心感があるから。
この心が緩む、安心した心地で生活できるっていうのが、
アトピー(皮膚病)の改善にも一役(いや大役)を担っていると思います。

湯治の先輩方、アトピーの先輩方に貰った言葉を
いつか(いつでも)読み返せるように残しておこうと思います。

皮膚の状態が良くなっても痒みで夜中に目を覚ますこと伝えると
「痒いのは仕方ないなじゃないかな?痒くなくなるのはずっとずっと先のこと。掻くことが気になるだろうけど、搔くことにフォーカスするんじゃなくて、掻いた後の皮膚の状態に意識を向けると良いかも。きっと、掻いても前より良い(ましな)状態なはず。そこを見れたら、改善を感じやすいと思うよ」

皮膚の状態にはリズムがあるから、悪くなってきたら気になるだろうけど、悪くなりっぱなしってことはない。
悪くなりきったら必ず治る方向に進む。そう思って、長い目で見てあげると親子で安心できるはず。

お母さんの言葉は魔法。必ず良くなるってお母さんが信じてあげること。
応援や励ましやしなくて良い。
ただオウム返しで、聴いてあげること。

この経験が必ず糧になる、人の痛み・辛さが分かる人になる。
そして、今、Rくんの痒みや辛さに、薬じゃなく根本的なところで向き合ってくれるお母さんにきっと感謝する日が来るよ。

アトピーの痒みは本当に辛い。1日中我慢している。
どれくらいの我慢かって言ったら、歯をずっと食い縛っているくらい。
針で全身を24時間チクチクと刺激され続けているくらい。
だから限界でキレることもある。
昼でも夜でも、炎症があって痒みがある時に寝ろと言われるのは地獄。

(これを聞いた時、そんなに辛いのか・・・と頭を金槌で打たれたくらいの衝撃でした。「掻くな」「寝なさい」と言ってもそりゃ無理ですよね)

最後に、一番救われた、安心した言葉です。
わたしが、豊富温泉に初めて来た時、とても安心したことを話しました。
地元にいると
「どうしたの?アトピー?痒そうだね?ガサガサだよ、血が出てるよ?」等など、善意や優しさもありながら好奇の目で見られたりで
わたしも、わたし以上に息子がその度に心にチクリチクリと感じるものがあって
息子はその度に「さっきの人、僕の皮膚のこと言ってたね・・・」「見られるの恥ずかしい、怖い」等などと言っていました。
言葉にせずとも、目がキョロキョロ動いて、自分のことを言われているのかな?と常に伺っていたり。
豊富温泉に来ると、そういったことがなくて、皆が同じように皮膚の悩みを抱えているから、特に何も言われないし、痒みや辛さを分かってもらえるし、それが本当に救われた と伝えました。
そうしたら、湯治の先輩(おばちゃま)も
「皆同じだよー!本当にわたし達もそう!ここにいたら皆同じって安心できる。地元にいたら、周りに(自分のような人)いないから、どうしたの?って見られる、聞かれる。
掻かなきゃいぃ!なんて簡単に言われたりする。
虫刺されの痒み、掻かずにいられる?って思う」
と。
あぁー本当に同じ思いを持ってここにいるんだなぁって思いました。
そして、皆、豊富温泉があるから大丈夫っていう思いも持っている。
皮膚病があって辛いけれど、どうしようもなくなったら、豊富温泉に行けば何とかなるっていう最後の砦?頼みの綱があるから頑張れる。
そういう存在があるだけで、心持ちが違いますよね。

息子のアトピーがあったから出会えた人、できた体験。
しないで(させないで)済むなら、その方が良かった気もする。
でも、必ずいつか、この日々が佳き日に繋がっていると信じて。



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