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ダメな俺が起業して、チョイ軌道に乗る迄の物語

50
全50話(無料)くらいの物語です。ダメな主人公が周囲の支援を受けながら、人生を再起動する、って内容です。とにかくベタな展開を心掛けました。
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記事一覧

01:ブラック企業のブラックリストにでも載ったか?

バカ丁寧にお辞儀だけはした。面接を担当した人事部長とやらが沈滞した空気のままの会議室の扉…

02:諦めるって案外難しい。

アパートの入口には一応、朽ち果てた扉がついている。防犯上の物理的な効果は全く無いと思うが…

03:絡みボコられ彷徨い助けられる

夜、横浜N町のいつもの居酒屋のカウンターで飲んでいた。 金も無いのに酒浸り。これも粘性の…

04:胸の辺りにスーッと爽やかな風が吹き込むような感じがした

ハイエナコさんは、道端で拾った野良犬みたいな俺の身の上を心配してくれた。 「田島っち、あ…

05:今踏ん張らなければ……。もうギリギリのライン。

ハイエナコさんが急に立ち上がり、カウンターの向こうの冷蔵庫から、紙パックのブドウジューズ…

06:就職氷河期とロスジェネ

ここで俺、田島淳平の過去について少し回想しておこう。 何で、こんな体たらくになっちまった…

07:ダークグレーな会社のブラックなストレス

就職後、仕事の成績は上々だったと思う。1年目にして営業成績で、かなり偶然と幸運が重なったお陰はあるものの、2度も月間トップに輝く。2年目も1度、月間トップに輝いた。 ただ、なぜか先輩達からは疎まれた。いや、俺だけでは無い。俺の2コ上の優秀な先輩も疎まれていた。言い方は悪いが、通常の大卒社会人のレールから零れ落ちてきた人間達の集まりだからか同僚達の嫉妬心が半端ないのだ。 特に俺が入社した会社は酷い会社で、同僚達からの仕事の妨害などは日常茶飯事。 営業先に流言飛語。別の同僚

08:酒乱トラブルと壁際正座組

5年目の夏の納会の時だった。普段からムカついている課長が居るのだが、コイツが俺の同期の女…

09:「分かるでしょ」で全てが終わる

不良ブラック企業の次の仕事も、これは俺の責任では無いものの、3ヶ月契約で更新されずに契約…

10:最初から「おかしい」と思っていたけど

高山やハイエナコさんの支援を受けながら、就職活動を再開した。 高山にはほぼ毎日メールや電…

11.横暴マネージャーとY子さん。

そして、ある日の清掃現場で事件が起こる。いや俺が起こす。 オフィスビルの清掃でK崎に行っ…

12.どうして、こんな理不尽な目に遭うのか。

高山にクビとクビの理由を報告すると、「お前らしいわ!」と言って大笑いしていた。その後、再…

13.シーチキンロードに食い逃げのブチ。

定期預金の通帳を高山に預け、サッカークジの会員をやめると就活を再開した。いつも以上に気合…

14.納得させるだけの理由が必要だった。

幾ら否定慣れしている俺でも、30代超えてからの否定は意味が違う。「御縁が無かった」「内とは合わなかった」というような話ではない。 「対象外になった」という感覚だ。そして、動けば動く程、対象外な場所を知る事になる。「お前が来るところじゃねえんだよボケ、カス、クズ」って場所が増えてゆく。だから、ダメージの意味合いが全然違ってくるのだ。 高山やハイエナコさんに言われ、生活習慣の改善にも取り組んだものの上手くいかない。現状に甘んじる事で気楽な気分で居られたというのはある。だから、