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ショボいES(エントリーシート)では内定は取れない! 効果的なESの書き方講座 Vol.1

はじめに


 私は東証プライム上場メーカーの現役採用面接官をやっております。ここ数年情報系新卒のエントリーシート(以下ES)を見ておりますが、ショボいESが多く、書類選考で不採用となることも少なからずあります。

 面接で実際の人柄を見せる機会もなく散っていくのはいささか勿体ないと思いますので、これからESを書こうとしている学生の為に少しでもお役に立てたらと思いアドバイスを投稿したいと思います。

 なお、記事の内容は私が新卒採用で感じた事、思った事を率直に書いただけですので、必勝法でも必殺技でも神対応でもありません。ごく普通の一面接官による基本的なアドバイス程度に受け止めて頂ければ幸いです。

まず、先に大事な事を言っておきます。(ある意味当たり前のことですが・・・)

大事なこと

ES記入における6つの重要なポイント
①   前向きでやる気があること
②   マイナスポイントは書かないこと
③   分かり易いこと
④   論理的であること(基本的な作文能力が必要)
⑤   書かれている事について、簡潔に、あるいは具体的に説明できること
⑥   実績よりも過程を重視すること

それでは各ポイントについて説明していきます。

前向きでやる気があること


これはもう、言わずもがなですが、常に前向きでやる気のあるスタンスを見せて下さい。後ろ向きでやる気のないスタンスで就活に臨む人なんていないと思いますが、何社受けても内定が取れず、疲れ、気持ちが折れそうになってくると投げやりになっているのか前向きでやる気があるとは思えない人も登場してきます。

常に前向きでやる気のある気持ちを持っているだけでESにしても、面接にしても面接官の受け止め方は違ってきます。失敗があっても、そこから何かを学び、今後の成長の糧とする。
それが大事です。

マイナスポイントは書かないこと


ここは意見が分かれるところかもしれませんが、私は、自分のマイナスポイントはできるだけ書かないし、面接でも言わない方が良いと思っています。

言わないという事は別に嘘をついている訳ではないので、敢えて書くことによって大きくマイナスポイントとなってしまうよりは良いと思っています。例えば、高校時代にメンタルが原因で3か月学校を休んだとか・・・今は何とも無いので、正直に今の自分を見てもらおうと思って書いてしまっても、面接官はそうは捉えない場合があります。

またいつかメンタルで就業できなくなってしまうリスクがあると評価するのです。

分かり易いこと


自分の専門や研究など、何を説明するにしても面接官に分かり易く書くことが重要です。高度で専門的な事をいくら並べても、何をやっているかさっぱり分からないような文章では話になりません。

面接官はその道のプロフェッショナルだから、難しく書いた方が印象が良くなるかも・・・と言うのは間違いで、高度で専門的な事をいかに分かり易く書いて、理解してもらえるかがポイントです。

さらに自分でも良く理解出来ていない事を書き連ねるのはもっと悪いです。必ず面接のときに墓穴を掘ります。

論理的である事


限られた記入枠の中で分かり易い文章を書くためには、基本だと思いますが、まず結論を先に述べて、その後に理由を述べるようにします。こうすると文章表現力が高くない人でも、ダラダラ書くよりは数段分かり易い文章になります。

ただ、結論と理由が上手く結びつかない(結びついているように読めない)ケースもたまに見かけますので、その点は注意して下さい。このテーマについては続編でもう少し掘り下げて行きたいと思っています。

書かれている事について、簡潔に、あるいは具体的に説明できること


ESに書く内容については、面接時に何を聞かれても何らかのハッキリとした回答は出来るようにしておくことが重要です。自分の書いたことについて、なぜそう書いたか分からないとか、説明がしどろもどろになってしまうようではマズいです。

得意な事はより具体的に、そうでない事は簡潔に答えられるように練習しておきましょう。家族や先輩に読んでもらって不明点を質問してもらえるような事が出来ればベストです。

面接官はESを読んで不明な点は必ず説明を求めてきますので、逆に自分の得意分野の話に誘導できるくらいになればしめたものです。

実績よりも過程を重視すること

         
 面接官にとってあなたが誇らしげに書いた実績(例えば居酒屋のバイトでバイトリーダーになった事とか、学祭の実行委員になった事とか)は、よほどの実績でない限りは重視していません。

なので、それだけに終始するのではなく、そこでの苦労や課題の方に焦点を当てて、どうやってそれを乗り越えたのか、あなたのスキルやキャパシティを感じてもらえるようなエピソードを書く方がずっと良いと思います。

 それと面接官は適性検査結果と合わせて、あなたのストレス耐性を見ていますので、「困難を乗り越えられるか」は重要なアピールポイントであると言えます。

おわりに

以上、ESを書く上での基本的なポイントを記事にさせていただきました。最後まで読んでいただき、ありがとうございます。

この後続編で、ESの標準的な設問単位にポイントを掘り下げて行きたいと思いますので、スキ、コメント、フォローして頂けるととても励みになります。また、継続して読んでいただき、みなさんの就活本番に少しでもお役に立てればとても嬉しいです。

つづく…

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