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長編小説:少女は瓦礫の道をゆく

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少女はいつからか瓦礫の荒野を歩き続けていた。その向こうに花が咲く場所があるという噂だけを頼りに――。 長編SFファンタジー(になる予定)。 以前別サイトに掲載し中断していたものを…
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少女は瓦礫の道をゆく  4.奇妙な求人

 年明けのコーヒーショップには、まだ松の内であるにもかかわらず景気のわるい男たちの顔が並…

高林典史
1年前

少女は瓦礫の道をゆく 3.同行者

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高林典史
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