アウトプット、を要素分解してみた
5月10日(金)
やっと咳がおさまってきました。
崩れるのは一瞬、治すには時間がかかる。まるで人間関係のようです。
どうも、神門です。
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今回の記事は、前回の続きです。お付き合いください。
前回のおさらい
前回は、インプットを要素分解してみた。
まず、「何のために」インプットをするのか、を把握することでその後の工程の質がグッと高まる。
リサーチでは、目的達成のために「必要な情報は何か」を仮説を立てながら調べていく。調べ方はググっても、書籍でもなんでもいい。必要な情報にたどり着くためのツールを使いこなすことが重要だ。
取捨選択では、多くの情報のうちどれを使うのか、を判断する。一種の要約力が求められる。
そして、アウトプットのために、 ①〜③の情報をストーリーとして組み立てることで理解し、脳みそに貯蔵する。
こんな感じでインプットとは何か?を要素分解しながら説明した。
インプットはあくまでも、より良いアウトプットを行うための準備に過ぎない。
今回は、アウトプットを要素分解してみた。
「アウトプット」の要素分解
アウトプットとは読んで字のごとく、何かしらをアウト(外)に出す行為を指す。つまり、内側から外側に何かを出すことだ。何かを出すには何かを持ってなければいけない。そのためのインプットである。
そして、アウトプットという概念にもインプット同様、様々な要素が組み込まれている。インプットは、「目的」「リサーチ」「取捨選択」「理解&貯蔵」の4要素で構成される。そしてこのインプットは、アウトプットに直結してくる。以下、要素分解した図だ。
アウトプットは、「誰に」「脚色&要約」「伝達」の3要素で主に構成されると考えている。次に、それぞれについて詳しく述べていくこととする。
⑤ 工程C:誰に
アウトプットの際にまず意識することは、「誰に」向けてのアウトプットなのかを明確にすることである。
例えば、ご高齢の方に何かをアウトプットすることをイメージしてみる。
ご高齢なので、若い人たちが使いそうなカタカナ語を使って説明しても、恐らく理解してもらうことは難しいだろう。だから、敢えて漢字が多くて難しそうだけどご高齢の方なら使うだろう、と予測できる単語や表現を使うなどの工夫ができる。
仮に、読者を全く意識せずに同じことを説明しようとすると、伝わっていたはずのことが全然伝わらないということも発生する。
つまり、「誰に」とってのアウトプットかを明確化することによって、想定され得る「読者」にとって理解しやすい表現や単語を使うなどのカスタマイズが容易となり、意味あるアウトプットになるということだ。特に、インプットにおける「① 出発地点:目的」の時に、読者を想定した目的を明確化することが最も理想的だ。
⑥ 工程D:脚色&要約
この工程では、インプットにおける「④ 中間地点:理解&貯蔵」をそのまま利用することができる。インプットの④では、①〜③で集めた情報をつなげていき「ストーリー」を自分で組み立てることが求められた。
⑤で明確化した「読者」に向けてカスタマイズするイメージで、④で組み立てたストーリーに脚色を加えつつ「③ 取捨選択」で行ったように要約を行うことが、「⑥ 工程D:脚色&要約」で求められる。
少し説明がややこしくなってしまった。
つまり、自分が理解するために作ったストーリーを、読者が理解しやすいようにアレンジしてみる、ということだ。例えばストーリーに強弱をつけてみたり、主人公を設定してみたり、「③ 取捨選択」で一旦はいらないと思った枝葉の情報を加えてみるなど、の工夫が挙げられる。
⑦ 最終地点:伝達
アウトプットとは、想定読者に何かを伝達することである。
なので、最後は「どう」伝えればその読者がわかりやすく理解できることができるかを考える。①〜⑥までに準備した渾身のストーリーを伝えるには、どういったコミュニケーション手段や媒体を使うことが最も効果的なのか?
テキストなのか?動画なのか?音声なのか?イラストなのか?
速度は遅い?早い?イントネーションは?方言を使った方がいい?
など、効果的に伝え読者に理解してもらうための、最適な手段を考え尽くしそれを実際に使って伝達する。
これらを踏まえないと、せっかくのいいインプットが台無しになってしまうだろう。
実践!!!!
では実践として、ご高齢の方に「ダイソンの掃除機」をセールスするケースについて考えてみよう。
まずインプットを行う際は、以下の手順を踏んでいく。
こんな感じのインプットを行うだろう。
次にアウトプットである。
このようにアウトプットも構造化し、「誰に」「どのように」「何を」使って伝えるかを明確化し伝えることに努めたい。
ではまた来週!
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