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顎関節症の人は首・腰の痛みを持つ人が〇〇%以上?

顎関節症の3大症状

があるのですが、これは後日noteに書きますね。
※すみません

顎関節症の副症状

症状には主と副があります。
薬でも副作用があるのと同じイメージでいいと思います。
顎関節症の副症状はとても多いため、診断が難しいとされています。

・頭痛
・頸部、肩痛(首の痛み、肩の痛みやこり)
・胸背部痛(背中の痛み)
・腕の痺れ
・歯の痛み
・耳鳴り

ここまでは日本の歯科の教科書でも書かれていることが多い気がします。

海外ではそれ以外にも・・・
・目の痛み
・喉の違和感
・腰背部痛(腰の痛み)
・腹痛
・めまい

などより多彩に書かれています。


2011年の論文

2011年の論文を簡単にご紹介します。18,997名のアメリカ人(白人、黒人を含む)で男女比は大体同じ位の調査でした。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3807573/pdf/nihms518305.pdf
この中で顎関節症(変形性以外のタイプ)者は4.6%で、その中の約0,8%(8964名)は2つ以上の下記症状を併発していたそうです。
・頭痛(偏頭痛を含む) 54%
・頸部痛(首の痛み)  64%
・腰痛         62%

整形外科にいて感じたこの数字

私は整形外科に15年、理学療法士として勤務していました(2024年3月退職)

・頸部疾患(首が悪い人)
頚椎症、頚椎神経根症、頚椎ヘルニア、頸肩腕症候群、後縦靱帯骨化症など

・変形腰部疾患(腰が悪い人)
腰椎ヘルニア、筋・筋膜性腰痛、変形性腰椎症、脊柱管狭窄症、腰椎分離症

などやはり顎関節に異常をきたいしている人が多かったです。
※以前、学会でその発表をしました。
臨床で診る必要性を常に感じ、大学院にも進学し、顎関節リハビリ研究会や養成講座を仲間と開設し必要性を伝えています。

最後に・・・

臨床家、人の体に携わっている先生方へ
まず「知ること」が大切だと思います。

その知ったことで、臨床に気付きが生まれます。
ご紹介した論文で大事なことは、あくまでも「併発」という表現をしていることです。

どちらが「鶏で卵」問題が残ります。

今の状態では、どこから介入すべきか?
鑑別評価をして、優先順位をつけることがとても大切です。

・問診
・理学療法評価
・画像評価
・医師・歯科医師との連携
…….が本当は必要です。

あくまでもご参考までにお願いいたします。



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