《週刊セットプレー 2023》vol.08
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◆アスルクラロ沼津の1点目(沼津vs福島)
☆試合データ
☆ゴール動画
(ゴールシーンは3:12~)
☆このセットプレーの配置
☆守備側の狙い
11人全員が戻っての守備をしています。
ゾーンを中心としたゾーンとマンマークの併用での守備をしています。
ニアサイドと中央を5人(②∼⑥)がゾーンで守っています。
残りの5人はPKスポット付近で相手選手のマークをしています。
☆攻撃側の狙い
ゴールエリア内に1人(⓫)とPKスポット付近に6人(➎∼➓)の計7人が上がっての攻撃をしています。
中央の⓫はクロスが上がると同時にファーサイドの空いているスペースに移動をします。
これによりスペースでフリーになることができます。
PKスポット付近から2人がニアサイドに走りこみます。
相手がゾーンで守っているニアサイドよりも前に入ることで一番最初にボールに触れられるポジション取りをしています。
ニアに走りこんだ2人(➒,➓)が直接ゴールを狙うことは、角度的・体勢的にとても難しいですが、中央に流すヘディングをすることは可能です。
中央に流されたヘディングは、中央からマークを外して走りこんだ➐とファーサイドで待つ⓫の2人の前に繋がれ、ゴールが生まれました。
☆まとめ
ゴールエリア内に立っていた選手がニアに走り、最ニア(最もニアのポジション)を取りに行くことは多いですが、今回はファーに下がり、フリーになっています。
ニアを固めるゾーンの守備をしている場合、ファーサイドは空いています。
マンマークをされている選手がファーサイドに走りこまなければ空いたままなので、そのスペースを使った素晴らしいコーナーキックでした。
◆腕を使ってプレーエリアを確保
ハードなマンマークにあっている時にジャンプヘッドをしようとしても、DFに体を寄せられて満足なプレーができません。
腕を使って自身のマークとの距離を確保することで高いジャンプはできないが理想のヘディングをすることができます。
ウェリントン選手(福岡)
腕を使ってプレーエリアを確保しつつ、やや後方に飛んでのヘディングシュートでゴール
オ セフン選手(清水)
腕を使ってプレエリアを確保し、小さく飛んでDFの上でヘディングをしてゴール
◆早いリスタートからゴール
FC東京vs湘南ベルマーレの試合で、コーナーキックの早いリスタートからゴールが生まれました。
CKを再開した際、攻撃側も守備側も整っていません。
しかし、ショートパスでつなげる位置に選手がいるためサイドで2人対1人の数的優位を作れています。
さらに、整ってはいませんが中には5選手が上がって来ていて、決して少なくはない人数をかけられています。
結果的にサイドでの数的優位を活かしてPA内に侵入しました。
守備側から見ると、後手後手の対応となってしまい、簡単に突破されてしまています。
シュート性のボールを蹴り、中のフリーの選手がコースを変え、ゴールが決まりました。
◆過去記事
◆取り上げた試合のハイライト映像
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