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果てしない流れの中の一瞬

僕にとっての最愛の生き物

名前はモカ

僕が勝手に名付けた

定かじゃないけど

10年程前に
生後5ヶ月程の頃に公園で出会った

出会って間もない頃

モカの仕草を見ていたら

愛おしくて
たまらない気持ちになり

「この子を守っていかなければいけない」と

強く思った

とても小さな

猫と呼ばれるこの生き物は

僕の全てを包み込み

怯む事なく癒し

進む勇気を授け

奇跡までもを見せてくれた

モカは幸せだっただろうか

モカという人生は
幸せな人生になるだろうか

一緒に歩いてきた道は

とても過酷だった事だろう

でもきっと、もう大丈夫

ようやくいい場所を見付けたからね

僕はもう何処にも行かない

ずっと近くにいる

それは僕のこの人生のお役目だから

だからと言って

君を縛り付ける訳じゃないけど

結局は
縛り付けてるのかもしれないなぁ…

とてもとても果てしない

気の遠くなるような流れの中で

ほんの一瞬

君と僕は出逢うべくして出逢った

そして

やがてお互いに
人生のお役目を終える時

その時ばかりはサヨナラだ

その時ばかりは

君は君の道を
僕は僕の道を

歩いて行かなければいけない

そうなったら
君に触れる事は出来なくなるから

触れる事が出来る今が

とても有難い事だと思うんだ

いつかは必ず訪れるし

覚悟はいつでも出来ている

いつ何がおこるかなんて

分からないし
分からなくたっていい

ただ君が安心している姿を見ると

僕も安心して
幸せな気持ちになる

だから安心していてほしい

それだけで充分なんだ

大丈夫

必要なものは全部
お陰様が与えてくれるから

その中には

把握しきれない程の
無数の事があって

時には過酷な事もあるかもしれないけど

今は安心して過ごせばいい

僕はいつでもここにいるから…

これは
とてもとても果てしない

気の遠くなるような流れの中の

一瞬のような出来事さ…